昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

散らかる部屋

ちっ、散らかっています〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!!
え、何がって? もちろん、部屋の中が、ですよ。

   ☆★☆★☆

週末で昇平が一日中家にいると、とたんに散らかる二階の2部屋。
散らかっていく過程は、こんな具合だった。

まず、昇平は粘土遊びを始めた。茶碗を作り、粘土板の上に飾り、四つ切りにした紙で作品札を作った。『つくったもの:かーびぃのちゃわん。つくったひと:しょうへい作』
次に昇平は、残りの粘土をサツマイモに見立てて芋版を作った。サインペンで色を塗って、紙にスタンプ。ハート模様とか、文字とか。

やがて、それがお絵かきに発展。道路や線路、東京タワー、ポチの家、学校・・・などと詳しく書き込んで、四枚組の地図を作っていた。完成すると、次にゴルフのコースのような絵も描いて、丁寧に色を塗っていたが、それは途中で飽きたらしい。
双六も作って「お母さん、一緒にやろう」というので、2回ほど一緒にやった。ゴール手前から1/3の確率でスタートに戻される、恐ろしい双六だった。(苦笑)

と思ったら、今度は紙粘土作りに熱中。粘土をこねて、形を抜いて・・・「ほら、見て!」と見せてくれたのは、とてもユニークな表情の顔のペンダント・トップ。ちゃんとクリップで、紐通しの穴も作ってある。
乾かしておくから、いじらないで置こうね、と机の上に置いておいたのだが、後から見たら言いつけを守らずにサインペンで色を付けていた。
とはいうものの、色づけされた顔のペンダントトップは、なかなかの出来映え。「今度こそ、ちゃんと乾くまでいじらないでおこうね」と言って、棚の上に置いた。

昇平、立って隣の部屋へ。今度は、タンスわきに片づけてあった段ボール(箱をつぶしておいたもの)を引っぱり出してきて、「ぼく、段ボールで盾を作りたいの」。
カッターナイフは危険なので、形を切り抜く作業だけは、母が手伝ってやった。持ち手をつけて、絵を描いて、盾完成。
そのまま、昇平は段ボールをハサミで切り刻んで、ジグソーパズルを作っていた。絵柄はカービィ。とても良くできていたけれど、さらに制作が進むうちに、切り刻まれた段ボールの切れ端に混じって、何がなんだか分からなくなった。(笑)

この合間にも、漫画本を引っぱり出して読み散らかしたり、その他のおもちゃを出して散らかしていたり。
結果、夜には部屋は、本当にすさまじい状況になってしまった。部屋中床中、紙粘土や紙屑やおもちゃや本や粘土や粘土べらやペンや・・
もちろん、昇平と一緒に片づけたけれど、ただモノをしまっただけでは綺麗にならなくて、夜だというのに掃除機のお出ましになった。

   ☆★☆★☆

実は私は収納の工夫をするのが好きだ。収納に関する本も、何冊も持っている。まぁ、最近の主婦はほとんどの人が収納に興味を持っているとは思うけれど。
ところが、昇平を相手にすると、どんな収納のテクニックも通用しなくなる。
昇平は「出すことはできても、戻すことが極端に苦手」な人種。収納というのは、モノを使いやすくすっきりした見栄えになるように「しまっておく」テクニックだから、出しっぱなしで戻せない昇平には、まるで効果がないのだ。
昇平も言われれば戻せるけれど、やりたい気持ちが先に立つから、出すスピードに戻すスピードがまるで追いついていない。片づける暇があるくらいなら、何かもっと新しく作っていたい・・・という気持ちなんだろうな、きっと。
これを解決する方法はただひとつ。
部屋の中のモノの数を思いっきり減らすこと、これしかない。

   ☆★☆★☆

でも、私は昇平が作った紙粘土のペンダント・トップを見て考え込んでしまった。
モノを無くしてしまえば、確かに部屋は散らからない。でも、そうすると、昇平は自分の好きなときに制作ができなくなる。
紙粘土を常備しておかなければ、部屋中、紙粘土の屑が散らかることもなかった。でも、そうすると、このユニークな作品は生まれてこなかったことになる・・・。
それで、本当にいいんだろうか?

二階の部屋はともかく、我が家の一階に昇平のモノはほとんど出ていない。昇平が持っていっても、必ず二階に持ち帰るようにしている。階下で制作することも、基本的に禁止。制作は二階でだけ。
この基本が守れているのだから、週末に二階の我々の部屋が足の踏み場が無くなったとしても、大目に見て良いのかもしれない。
幸い、旦那は部屋が散らかっていても気にならない人だし。(笑)

まあ、昇平にも少しずつは「片づけなくちゃならない」という気持ちが育っているようだし、長い目で見ながら、彼には思う存分制作を楽しんでもらうほうが良いかもしれない。
どうせ、夜に掃除機をかければいいだけのことなんだし・・・(苦笑)

開き直って、部屋が散らかるに任せている今日の日曜日です。

[02/09/29(日) 15:16]

[表紙][2002年リスト][もどる][すすむ]