昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

わかりやすい説明 〜本屋にて〜

昇平のお迎えに学校に行き、帰る道すがら本屋に回った。
これから病院に行くので、その待ち時間に読む雑誌を買ってやりたかったから。
自分の本を買ってもらうのは久しぶりなので、うきうきと楽しそうな昇平。小○館の「小学二年生」(なぜか、自分より上の学年のを選んだ)を手にとって、母とレジへ向かう。

と、彼の目に留まったのは、レジ台の上にある、お金を載せるためのシート。ゴム製のシートだが、上一面に柔らかいゴムのトゲがついている・・・という、よくレジで見かける代物。
昇平、それを手で触って感触を確かめ「これ、なーに? なんでトゲが生えてるの?」と言い始めた。
すると、本屋のおばちゃん(いや、もうおばあちゃん、かな?)、会計をしながら「これはね、お金を載せるところなんだよ。トゲが生えていると、お金が取りやすいの。全然いたくないトゲでしょう?」
でも、その説明ではよく納得がいかない昇平。「これなーに? なんなの?」と聞き続けている。
母は内心冷や汗。なんと説明してやろうかと考えていると、おばちゃんはお釣りをシートに載せながら
「ほら、こんなふうにお金を載せるところなんだよ。取ってごらん。取りやすいから」
昇平、言われたようにシートからお金を何度もつまみ上げて確かめていた。
「ね? トゲがあると取りやすいんだよ」
とおばちゃんに言われて、昇平も納得したようだった。
うーむ、説明がうまいぞ!

昔からの本屋さん。もう何十年もレジに立ち続けている本屋のおばちゃん。
ときどきレジで何かに疑問を持つ子どもたちがいたんだろう。その子たちと話すうちに、こんなふうに丁寧に説明してくれるようになったのだろう。
こういう人たちが世の中にたくさんいたら、昇平も、もっともっと暮らしやすくなるなぁ・・・とそんなことをふと考えてしまった。

今まで何気なく利用していた本屋だったけれど、ちょっと認識を改めた私だった。

[02/10/04(金) 05:50]

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