昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

交流会とアクセサリー作り 〜連絡帳・11〜

森村先生の連絡帳から、金曜日に行われた障害児学級交流会の様子について。

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 今日は天候に恵まれ、少し暑いくらいでしたが、元気に参加しました。
 出発前、ある程度説明していったのですが、初めてのことだったので心配だったのでしょう、バスの中では表情がほとんどなく、一点先を見つめたままで、私が声をかけても返事をしませんでした。ずっと私の手をにぎったままでした。以前のような「〜はどうなるの?」「次は?」などの確認行動がまったくなく、ちょっと違和感がありました。

 霊山(「りょうぜん」と読む。霊山子どもの村が行き先だった)では元気いっぱい、大喜びでした。遊具で遊んだり、木の枝を使ったアクセサリーを大喜びで作ったりしました。一緒に遊んでいたお兄ちゃんたちに置いていかれて困ったようですが、遠足に来ていた他の学校の先生に、私のところまでつれてきてもらえました。立派ですね。

 アクセサリー作りは、所員の方が用意した材料で満足いかなくなり、材料棚に入っていた針金が欲しかったようで、所員の方に自分から「はりがねもらっていいですか?」と聞いて、材料をゲットしていました。言葉づかいも丁寧で、安心して見ていられました。

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バスの中で昇平が無言のまま、無表情でいたのは、おそらく期待と不安と予想と心配で、いっぱいいっぱいになっていたからだろう、と思う。
あるいは、どんなことがあるのだろう、と一生懸命頭の中で考えていたのかもしれない。
家庭でも、普段行ったことのない場所に行ったりするとき、たまに見られる様子。
でも、いざその場所に行けば、連絡帳にもあるように、元気いっぱいに動き始めるので、そう心配はしていないのだけれど。

アクセサリーは、10センチ余りの白樺の枝の上下と左右に小さなヒートンをつけ、上のヒートンに赤い紐、下のヒートンには針金の足がついている。左右のヒートンは、短いけれど、腕のつもりらしい。目玉を貼りつけ、口を描いて、胴体にあたる部分には「え」という文字がマジックで書かれていた。アクセサリーと言うよりは、木の枝で作ったマスコットという感じ。
「どうして『え』って書いてあるの?」と尋ねたら、「だって、えだ(枝)君だから」という返事だった。なるほどね。

翌日、学校の国語の時間に、そのときの様子の作文を書いてきた。
以下に転載してみる。

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キーホルダーをえだとヒートンでつくりました。はりがねであしをつけました。はりがねでけがをするから、あかいテープをつけました。あとはマジックインクでしあげしました。できました。
かっこよかったのです。

(以上、文字遣いも原文のまま)

[02/10/07(月) 22:57]

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