昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

ゲームコーナーにて

日曜日の昼過ぎ、昇平とおばーちゃんとで福島市内の某大型小売店まで買い物に出かけた。
さて到着、車から降りよう、というところで、昇平に午後のリタリンを飲ませてくるのを忘れたことに気がついた。
あわててバッグの中をかき回したが、そういうときに限って、予備の薬も忘れてきている。
秋物大売り出しのチラシが入ったせいか、店内はすごい人出。こんな状況の中、リタリンの助けもなしに昇平を連れ歩いて大丈夫だろうか、と不安だったが、とにかく店内に入ってみた。

※リタリンとはADHDの治療薬。ADHDに特有の多動・衝動性を抑え、認知力をあげてくれるので、薬が効いている間は行動が落ちつく。ただし、効果の持続時間が短いので、昇平の場合、朝と昼の2回、服用している。

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今回の買い物は、おばーちゃんの新しい服を買うのが目的。母は運転手、昇平はそのおまけだったので、私と昇平はすぐに子どものフロアのゲームコーナーへと向かった。
百円でメダルを買って、そのメダルを入れて遊ぶゲーム機がいくつか並んでいて、どの台でも、いつも一人か二人は遊んでいるような状態だった。
昇平は、先に遊んでいた子の様子を後ろやわきからしばらく眺めていて、その子が遊び終わってどけると、すかさずそこに入って、お目当てのゲームをやっていた。
ときには、なかなか順番が回ってこないこともあったが、じっとわきからゲーム台を見ていて、その子がやっと終わると、顔をのぞき込むようにしながら「遊んでもいいですか?」と声をかけてから、自分が遊び始めていた。
順番を抜かしたり、前の子を押したり、ということもなかったし、むやみと声を出して騒ぎ回るということもなかった。

途中、婦人服売場におばーちゃんを探しに行ったときなどは、退屈して、つるしてある服の間をうろちょろしたり、人混みに疲れて「おんぶお化け」(おんぶばかりしてもらいたがる状態)になってしまったり、喫茶コーナーでひと休み中、椅子ごとひっくり返ってオレンジジュースをぶちまけたり・・・と、やはり、それなりにいろいろなことはやらかしてくれたけれど、でも、リタリンの助け無しに、外出先でこれだけのことができたというのは、本当に立派だった。

リタリンによる薬物治療の本当の目的は、薬が効いて心身が落ちついている間に正しい行動の仕方を身につけ、薬がない状態でも、自分の意志で自分の行動をコントロールできるようになること。
昇平も、ちゃんとそんなふうに育ってきているんだな、と感じられて、母はとても嬉しかった。

以下は、連絡帳に書いた日曜日の様子を読んで、森村先生が書いてくださったコメント。

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ゲームコーナーでの話、すごいですね。
「〜していいですか」は本当に上手に使えるようになりましたね。
この言いまわしのおかげで、自分の願いがかなうことがしっかりつかめたのでしょうね。学校ではSSTを少しでも多く経験させ、「こんなふうにすればいいんだな」ということに気づかせ、集団生活の中で活用させたいな! と思いました。

今日のお昼休み、Hちゃんにアプローチしていました。
「Hちゃん、字がきれいだね」「Hちゃんは、いじめっこしないね」「Hちゃんはやさしいね」「絵が上手だね」出るわ出るわ・・・
Hちゃん、少し圧倒されていました。

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最後に小さな恋のものがたりのおまけ付き・・・。(笑)
昇平は、確かに日々成長を続けています。

[02/10/09(水) 13:01]

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