昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
自動車修理工場で
少し前のことになるが、この水曜日の話。
母の車の右のウィンカーランプが、馬鹿に早く点滅するようになってしまった。
点滅スピードが違うと、ウィンカーを上げていても、対向車がこちらの右折に気づかないことが多い。(みんな、ウィンカーは明かりだけでなく、点滅のリズムでも認識しているってことなんだね。)
なんとも危険なので、昇平のお迎えついでに、行きつけの自動車工場に回った。
行ってみれば、なんということはない。後ろのランプが切れていたために、前のウィンカーの点滅が早くなっていただけで、ランプを交換したらすぐに直ってしまった。(でも、そんなこと、知らなかったんだよ〜。汗)
その間、約10分、昇平は目を輝かせながら、修理工場の中をうろうろしていた。
ちょうどそのとき、修理工場では社長が留守で、学校出たての若い息子さんが一人で仕事をしていた。
昇平は、工場内のいろいろな機械や工具、地下に下りられるようになっているピットなどに、興味津々。「落とし穴だ〜」などと言いながら、あっちこっち見て回っていた。
それでも、「危ないから絶対さわらないんだよ」と言うと、決して手は出さなかったのだから、本当に進歩したと思う。
そんな昇平に、修理工場の兄ちゃんも面白そうな顔。地下に下りるピットの階段を昇平がのぞき込んでいるとき、どこかの電源を入れて、「ビーッ!」とブザーを鳴らしてみせた。昇平が泡を食って母の元に逃げるのを見て、兄ちゃんは『やったぜ』という顔つきでニヤニヤ。・・・若いなぁ。(笑)
「どうして音がしたの?」と昇平が聞いてくるので、「近づくと落ちて危ないから、近づかないでー、って鳴ったんだよ」と教えると、後はもう、絶対に近づかなかった。
その後、昇平は、ウィンカーのランプを交換する兄ちゃんの手元をじっと見つめていたが、そのうち、唐突に「ぼく、大きくなったら自動車を修理する人になる!」と言いだした。
いわく「お兄さんになったら、いっぱい勉強して、テスト受けて、自動車を修理する人になるよ!」。
・・・立派な計画性だ。(笑)
帰宅してからは、おもちゃの工具をテーブルに並べ、手提げケースにはおもちゃのネジやナット、釘を入れ(工具箱のつもりだったらしい)、大きな自動車のおもちゃを押入の奥から引っぱり出して、修理工になりきって遊んでいた。
将来の夢が、またひとつ増えたね、昇平。
[02/10/12(土) 14:54]