昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

父子の時間

日曜日、午後3時。
前日から出張で泊まりだった旦那が、ようやく帰ってきた。

昇平は、昼頃から何度も外に様子を見に行っていたのだけれど、いざ父が帰宅すると、知らん顔で漫画本など読んでいる。
おいおい、父が帰ってきたらそれで安心なのか〜?

とか思ってみていたら、今度は私のところにやってきて、「このすごろく作るから紙ちょうだい」「お母さん、描いてちょうだい」と言う。
見れば、読んでいた漫画に、すごく複雑なすごろくの絵が描いてあった。
「お父さんに描いてもらって、一緒に作りな」と耳打ちすると、「え〜っ、お母さんと一緒に作りな〜!!(作るんだ、の意味)」と大声で抗議。かんしゃく一歩手前というほどの怒りよう。
どうして、そんなにお父さんと作りたくないんだろう、と思いながらも、長いすごろくのマス目を紙に描いてやった。
昇平、それを持って隣の部屋に行き、しばらくごそごそと書き込んでいたが、やがてニコニコしながらまた部屋に入ってきた。
「お父さーん、一緒にこれ(すごろく)やろう!」

自分が作ったすごろくで父と遊びたかったから、父には手伝ってもらいたくなかったらしい。
見れば、段ボールを切り取った小さなコマには、自分と父の似顔絵も描いてある。
そうかぁ〜・・・そうだったんだね。

   ☆★☆★☆

実際にすごろくが始まると、昇平が自分の都合の良いように、コマにない指示を次々と出してゴールしてしまったけれど、旦那もまんざらではない様子。
その後、もう一つ、今度は完全に自分自身ですごろくを作って遊び、その後は、スヌーピーのすごろくを引っぱり出してきて、一緒に遊んでいる。スヌーピーのほうは、ちゃんとボードの指示に従って、ルールを守っているようだから、ま、大丈夫かな。

外は夕暮れ。
こんなのんびりした父子の時間を、かたわらで見ているのも、悪くない。

[02/10/20(日) 16:23]

[表紙][2002年リスト][もどる][すすむ]