昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
学習発表会
土曜日に、昇平の小学校の学習発表会があった。
前の日には突然熱を出して、先生達をびっくりさせたり心配させたりしたが、一日、家でゆっくり休ませたら、少し咳はするものの、元気に登校。無事に発表会に参加することができた。
ところで、今回は熱と一緒に下痢気味にもなった。そういえば、水曜日の校内発表会(リハーサルも兼ねている)の後にも、やっぱり昇平は下痢をした。普段はめったに下痢などしないのに。
どうやら、発表会にすごく緊張して、それでお腹の調子が悪くなったらしい。
たぶん、前の日に熱を出したのも、練習疲れと緊張が一番の原因だったんだろう。
それだけがんばってきた、という証拠だし、これから起こることや自分の状況が正確に把握できるようになってきた、という証拠でもあるな、と思った。
実は、とてもデリケートな神経をしている昇平。
なにか大きなことに望むときには、余裕やゆとりが大切だなぁ、と改めて考えた。
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さて、発表会。
舞台の上では、各学年ひとつずつの出し物が次々に演じられていく。
劇あり、器楽演奏あり、リズム運動あり。
生活科や、今年から導入された総合的な学習の取り組みを劇形式で発表したものもあって、私たちの時代の「学芸会」とは趣が違うよなぁ、と感じた。本当に「学習発表会」だな、と。
昇平たち一年生は、全員がいろいろな動物に扮装して劇をした。昇平の役は、黒い服を着た「犬」。セリフは三つ。
タケノコを食べようとしてキツネから止められて
「どうして? ぼくたちの、だいこうぶつなんだよ」と一人で言うところと
他の犬達と一緒に
「わーん、わーん」と泣き出すところ、
そして、もう一匹の犬と二人で
「それじゃあ、いっただきまーす!」というセリフ。
声も大きかったし、テンポも良かった。
まあ、彼の場合、少し発音に難があるので、セリフ自体はちょっと聞き取りにくくなっていたが、それはそれ・・・。
自分がセリフを言うとき以外は座っていなくちゃいけなかったのだが、昇平は客席いっぱいの観客に圧倒されたのか、座るのを忘れてずっと立っていた。でも、それもそれ。自分のセリフはきちんと言えたし、演技もできていた。
最後に全員が舞台に出てきたときには、昇平としてはもう劇が終わったような気になっていたのか、ずっと母を目で捜していて、ついに見つけると、嬉しそうに指さしてきた。おいおい・・・(笑)
さすがに、一年生でそんなことをしたのは昇平一人。ま、ご愛敬というか、なんというか。
いかにも昇平らしくて、思わず笑ってしまった。
劇が終わった後、教頭先生が通りかかって「お母さんを指さしてましたね」と笑って話しかけてくださった。
はい〜、母が予想したとおりの展開でした。(爆)
全体的に見ていて、気がついたのは、昇平がとても固い表情をしていたこと。
さすがに、たくさんのお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんたちを前にしての本番は、とてもとても緊張したらしい。
こればかりはね、場数を踏んで、発表会とはこういうものだ、と覚えていくしかないんだよね。
毎年毎年巡ってくる学習発表会。
君が中学年になり、高学年になっていったとき、どんな発表を見せてくれるようになるのか、今からとっても楽しみだよ。(笑)
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結局、私は全学年の発表を見ていったのだけれど、どの演目にもゆめがおか学級の子どもたちが登場していて、見ていて全く飽きなかった。
そして、どの子も本当によくがんばっていた。
本来は、昇平と同じように、発表会は得意じゃない子どもたちばかりなのに・・・。
自分の力を精一杯出し切って参加しているのが、見ているだけで伝わってきて、私は心の中でうなづきっぱなしだった。
『うんうん、よくがんばってるね。よくやったね。偉いよ・・・』
どの子もどの子も、本当に立派だった。
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ひとつ、カルチャーショックを受けたこと。
保護者の多くが、自分の子どもの出番が終わってしまうと、どんどん帰り始めるのだ。
我が子の出番では、ビデオカメラを良い位置に構え、しっかりと我が子の姿を追うのだけれど。
他の学年、よその子どもたちの発表には、とんと関心がないらしい。
最後の6年生の発表のときには、会場には、はじめの1/3くらいしか観客が残っていなかった。
お兄ちゃんの小学校は人数が少なかったから、そんなことをしたら観客が誰もいなくなってしまう。だから、皆、他の学年の発表もきちんと見ていたし、私もそれが普通だと思っていたのだけれど。
どの学年の発表も、工夫が凝らされていて面白かったし、子どもたちの声も大きくはっきりしていて、すばらしかったのに。
これが今時の親の、普通の考え方なのかな、と思ったら、ちょっと悲しかった。
[02/10/28(月) 00:24]