昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
昇平、バイトに燃える
ここ何日か、昇平は急に「お金、お金」と言うようになってきた。
そもそもの発端は、学校から赤い羽根募金用の貯金箱が渡ってきたこと。
貯金箱と言っても、ペーパークラフトで、組み立てて中に募金分のお金を貯め、それを学校に持ってきてください・・・というものだった。もちろん、強制なわけではない。
昇平は、自分の財布に持っていた小銭の中から、5円玉を1個だけ貯金箱に入れていた。でも、案の定、学校へ持っていくのは忘れて、そのまましばらく机の上に放置。数日前、ふと気がついて「学校に持っていかなかった!」と言うので、「もう(募金は)終わっちゃったからいいよ」と言うと、ニコニコ嬉しそうに自分の財布に戻していた。
道徳的にはなんとも情けない話なのだけれど、これが、お金を意識するきっかけになったらしい。
次のきっかけは、学校帰りに近所のスーパーに寄ったときのこと。
おやつを買った後で、レジの付近におもちゃのコマを発見。ベ○ブレードによく似せてあるが、中国製のイミテーション。値段も50円と安い。
昇平が欲しがるので「あとで昇平くんのお小遣いからお母さんに返してくれるなら、買ってもいいよ」と言ったら、「返す」と言うので、コマを買ってやった。
帰宅してからお金を払うように言うと、昇平、自分の財布をのぞき込んで「ぼくのお金、少なくなっちゃっう」と渋り顔。でも、母はこういうお金には厳しいので、「約束だからね」ときっちり返済してもらう。(笑)
でも、昇平があまりガッカリしているので、「これはお駄賃」と半分だけ返してやった。<やっぱり甘い母。(笑)
ここから、昇平は『お金には価値がある』ということに目覚めたらしい。「お金をいっぱいためて、大金持ちになるんだ!」と言い出した。
学校の生活科でお店屋さんごっこの準備などもしているようなので、それの影響もあるのかもしれない。
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昨日の昇平。
夜、財布を握りしめながら「ぼく、いっぱいバイトするよ。そしてバイトたくさんもらうんだ♪」(バイトとバイト料ということばがまだ混乱している)
実に張り切って、母に言いつけられた部屋の片付けに取りかかる・・・が、あまりにも散らかっているので、途中でこれは音を上げた。(笑)
次に、階下に下りていったと思うと、5分くらいしたらニコニコと戻ってきた。
「おばーちゃんの肩たたきをして、バイトしたよ。おじーちゃんの肩も叩いたよ。お金たくさんもらっちゃった。百円だよ♪」
肩たたきでお駄賃をもらうなんてこと、どこで覚えたんだろう? ・・・もしかしたら、ずっと以前に見た『クレヨンしんちゃん』のビデオかなぁ。
その後も、もっとバイトしたい、お金が欲しい、と言うので、「じゃあ、お母さんが全然見ていなくても自分で宿題を全部できたら、お駄賃を上げましょう」と持ちかけてみると、「やる!!」と張り切ったお返事。本当に、宿題の漢字の書き取り1ページ分と音読をやって、ニコニコしながら母のところに来た。「全部やったよ! 音読カードに書いて!」
「おお、すごい。はい、お駄賃ね」と5円玉をひとつ。>ケチ?(笑)
「えー、もっとぉ」と昇平は母の財布に手を伸ばそうとしたが、母に「ダメ!」と言われると、すぐに5円玉を握りしめて「わーい! もらっちゃったー♪」と躍り上がって見せた。・・・あんた、そういうご機嫌取り、上手くなったわねぇ(苦笑)。
その後も、「もっともっとバイトする」「ぼく、大金持ちだよ」と言い続けるので、バイトはまた明日やってください、とお願いした。
まるっきり、楽しいゲームになっているんだよね。
そうしたら「ぼく、あしたの朝、早起きしてお料理を手伝うよ。・・・お母さん、明日、ぼくのこと起こして。お母さんと同じくらいだよ」
へぇ〜っ、そんなことまで考えられるようになったんだね。びっくり!
今、この文章を書き終わったら、私は台所に朝食準備に行かなくちゃならないのだけれど、昇平にはまだ寝ていていただくつもり。
だって、ただでさえ朝食準備は忙しいのに、そこをお手伝いされては・・・(笑)。
ま、後で昇平が起きたら、目玉焼きでも手伝わせて、自分の朝食を準備するバイトをしていただきますか。
このバイト熱。いったいいつまで続くのか・・・。
まったく、何が始まるか予想がつかないから、見ていて面白いやら大変やら。(笑)
[02/11/24(日) 06:02]