昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

昇平の散らかし対策プロジェクト

大げさなタイトルで書き出しています・・・。(笑)

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昇平が部屋を目一杯散らかして、文字通り足の踏み場もなくなってしまうことは、この日記でも何度も書いているとおり。
整理整頓が苦手なのはADHDの大きな特徴のひとつなのだが、冬場にさしかかって、そんな悠長なことも言っていられなくなってきた。部屋中に紙くずやら衣類やらが散乱しているものだから、ファンヒーターや電気ストーブから引火する可能性が出てきて、危険で暖房器具が使えなくなったのだ。

去年まではまだ良かった。
昇平は保育園に通っていて、母が迎えに行くまで、暖かい保育園で安全に過ごすことができた。
お兄ちゃんも小学生で、帰りが早かったので、夕方の時間帯は昇平と一緒にいてくれた。安全にはとても気を使うタイプなので、ファンヒーターの前1メートル以内にモノが来ると、神経質にどけてくれていた。
ところが、今年から昇平は小学生。
母が仕事の日、昇平はおじーちゃんの迎えの車で5時前には家に帰ってくるようになった。一方、お兄ちゃんは中学生になり、部活で帰宅が遅くなったし、母も仕事の時間が延びた。その間、おじーちゃんと一緒に階下の茶の間にでもいてくれれば良いのだが、おじーちゃんは散らかされるのと騒がしくされるのが何より嫌いな人。ADHDのある孫と同じ部屋に長時間いるのは、とても耐えられないのだ。・・・もちろん、昇平のほうも気詰まりで一緒にいられないし。(苦笑)

というわけで、昇平は、おばーちゃんが帰ってきて夕食に呼んでくれるまで、二階の部屋でたった一人で遊んでいるようになった。
そうしている間に、部屋はどんどん散らかり、モノが部屋中に散乱し始める。そうしたモノが、暖房器具に触れたり落ちかかったりしても、昇平はそれに気がつくことができない。くすぶって火がつきそうになっていたとしても、やっぱり昇平は気がつかないだろう。
火事になる可能性は、現実のこととしてあるのだ。

そこで、旦那とおばーちゃんと4人で家族会議を開き、二階の一室に冷暖両用のエアコンを購入することにした。
今まで使っていたのは、冷房専用のクーラーだったのだ。

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エアコンを設置したのは、夜布団を敷いて寝室にするほうの部屋。テレビはあるが、ビデオはついていなかった。
昇平は、常にビデオのあるほうの部屋にいる。そこで、ビデオをそちらの部屋に移した。
思惑通り、昇平はエアコンの部屋のほうで時間の大部分を過ごすようになった。

ところが、今度は押入の中から布団を落として、それをクッション代わりにするようになった。
そこで、長座布団を部屋に置き、押入の布団には貼り紙をしてみた。「ふとんは出しません」。
昇平、言われたことを忘れて布団を出そうとしたものの、貼り紙を見て思い出したらしい。押入は開いていたが、布団は落とされることなく、そのままになっていた。
しばらくこれを続ければ、貼り紙なしでも布団を出さなくなるだろうな、と思って見ている。

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さらに、モノが散らかりにくい部屋にすることにするために、徹底的にモノの数を減らした。
おもちゃは今までの1/3以下にした。他のモノは皆、めったに開けない押入へ。ここはテレビの後ろになっているので、母でなければ開けられない。おもちゃは原則として新しいのを1つ出したら古いのを1つしまう。
おもちゃの中でも特に散らかりやすい、数の多いモノは3種類までと決めた。たとえば、ミニカー、ビー玉、おはじき、積み木、ブロック・・・。これらはとにかく散らかる元なので、管理には要注意。

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さて、モノを思いっきり減らして、押入も部屋もかなりすっきりした。
昇平の反応はどうかと思って見ていると、意外や意外、とても過ごしやすそうにしている。モノが散らかっていると、昇平自身が見通しがきかなくなって困っていたのだ。
おもちゃも、厳選しただけあって、今のところ昇平からクレームは出ていない。今あるモノに飽きてきたら、押入の中のモノと交換する予定。
散らかる度合いが少なくなったら、自分自身でも片付けをするようになってきた。特に、お兄ちゃんとRPG的闘いごっこをしたいときなどは、お兄ちゃんに言われて、せっせと部屋を片づけている。
結局、今までの部屋は昇平にとってモノが多すぎたんだな・・・と、その様子を見て、母は反省している。

ADHD児を持つ親が、みんな頭を悩ませている「散らかし対策」。
このまま、良い感じで片付けの習慣が付いていってくれれば、と思うのだけれど・・・・・・
・・・甘いよなぁ、やっぱり。(笑)

[02/12/07(土) 20:42]

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