母、風邪でダウンする
先週から、我が家では風邪がはやっている。
まず、おじーちゃんがダウンしたあと、お兄ちゃんと昇平が日曜日の夕方から同時に具合悪くなり、火曜日には私とおばーちゃんが調子悪くなった。
幸い、おばーちゃんは大したことなく済んだのだが、私は久しぶりに熱を出して仕事を早退し、火曜日の午後から水曜日にかけて本格的に寝込んでしまった。
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さて、母が寝込んで昇平がどういう反応を示したかというと・・・
母がダウンした日、昇平は児童館に行っていた。
夕方、おじーちゃんのお迎えの車で帰ってくるなり、部屋に飛び込み、コタツで寝ている母を見て目を丸くする昇平。
「お母さんは風邪をひいちゃって寝ているんだよ」と教えると、「かわいそうだねー。ぼく、お見舞いするよ」と言って、せっせとコタツの上の菓子入れから小さな器に煎餅やキャンディーなどを盛りつけ始めた。
母はあまり気分が良くなかったので「そのお煎餅がいいな。1枚でいいからね」とリクエストすると、「いっぱい食べるといっぱい元気になるよ」と言いながら、器に煎餅を3枚のせて渡してきた。
その気持ちが嬉しくて、結局3枚とも食べた母だった。
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夜になって、熱が38℃まで上がる。
食欲もなく、ただ寝ているばかり。
気がつくと、昇平がわきにいて、濡れタオルを母の額にのせてくれるところだった。
「はい、お母さん。タオル」
それはコタツの台拭きだよ、とは、言えなかった。
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翌日、母はだいぶ気分が良くなり、少しずつ食欲も出てきた。
子どもたちに、と買ってあったベビー煎餅が食べたくなって、昇平に尋ねた。
「昇平くん、ハートの形のベビー煎餅、まだあるかな?」
「あるよ」
「お母さん、食べたいな。持ってきてくれる?」
「いいよー」
隣の部屋へ行く昇平。ところが、菓子入れが高い場所にあったらしく、昇平には手が届かない。
「お兄ちゃん、ベビー煎餅とってー」
だが、いきさつを知らないお兄ちゃん、昇平がおやつを欲しがっているのだと勘違い。朝食の直後だったので、こう答える。
「んーと、時計の針が12に来たらね」
「違うよー。お母さんがベビー煎餅持ってきて、って言われたんだ!」
言ったんだ、を言われたんだ、と言い間違えたものの、意味は通じて、無事ベビー煎餅を母に届けられた昇平だった。
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そして木曜日。
母はすっかり元気になり、起き出して家事やパソコンも少しずつできるようになってきた。
そうすると、とたんに甘えっ子になる昇平。
「おかぁさーん、これやって」「おかぁさぁーん、あれやって」
あんなにお利口さんにあれこれ見舞ってくれていたのは、どこのどの子だったんでしょうねぇ、という感じ。(笑)
母が元気になって、ホッとしたんだろうね。
協力ありがとう、昇平。おかげで早く元気になれたよ。
*今回の風邪では、家族に本当に協力してもらいました。
おじーちゃん、おばーちゃん、旦那。そしてお兄ちゃんも部活を休んで昇平の面倒をみてくれました。
こういうとき、家族は本当にありがたいな、と思います。
[02/12/27(金) 09:30]