昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

年末の風景

土曜日にお兄ちゃんが郡山の私の実家へ泊まりに行ったので、なんだかもの足りない年末の日々。

家の中に子どもが自分一人だけになったせいなのか、昇平はやたらと「お利口さん」。
一昨日は母と一緒に夕食を作り、パソコンを使って一生懸命オリジナル年賀状を作っていた。
昨日は、ノルマの冬休みの宿題(算数のプリント1枚、漢字プリント2枚)を自分一人でやりとげ、そのあと母の大掃除を手伝ってくれた。
といっても、窓拭きスプレーをガラスの真ん中にちょっと吹き付けて、ちょいちょいと雑巾で拭くだけの掃除だから、実戦力にはならなかったけれど。(笑)
そして、いわく。「お手伝いしたから、お駄賃ちょうだい。百円がいい!」
お手伝いをいっぱいして、五百円貯めたいのだそうだ。
他にも少し手伝ってくれたので、請求通り百円を上げたけれど、毎回こんなに高賃金だったら、お手伝いは頼まないことにするからね〜。(苦笑)

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ちょっと驚いたのは、宿題をしていたとき。
とても集中して、丁寧に文字を書いていた。計算もかなり正確にできている。
リタリンがばっちり効いている時間帯。そうか、学校ではこんなふうに学習しているのか、と改めて感心した。
家にいるときの彼は、ほとんどいつも、リタリンが切れている時間帯だから、どんなに頑張ってもこの集中力は出せない。でも、学校でこれくらい集中できているなら、授業内容もかなり頭に入っていることだろう。
なんだか安心した。

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ところで、宿題のときにはこんなエピソードも。

2つの数のたしざん、ひきざんはできていたものの、3つの数になったら、やり方を忘れていた昇平。
「難しいよー。電卓使っていい?」
「ダメ。それじゃ自分の勉強にならないからね」と母。
昇平はしかたなく自力でプリントに向かっていた。

その後、母が階下で窓を拭いていると、昇平が階段の上から呼んだ。
「お母さーん、全部自分でできたよー!」
誉めるときには、すぐ近くから、顔を見て、心をこめて・・・というのがペアレント・トレーニングの基本。
そこで、階段を上がって部屋まで行き、「あらすごいねー。ちゃんと一人でできたんだ」と言うと、「うん。全部自分でやったんだよ」と昇平は得意そうな顔。
プリントを見ると、答えもちゃんと合っていたので「答えも全部合ってるねー」と誉めると。

突然、昇平が「ごめんなさい! ぼく、電卓使っちゃった! ごめんなさーい!」と白状した。
あらまぁ。
使い終わった電卓をちゃんと母の引き出しに戻して、証拠隠滅まで謀っていたのにね。(笑)

どうやら、うまく母をだますつもりが、あまりたくさん誉められたので、だましきれなくなってしまったらしい。
自分から正直に言ったのに免じて、叱ることはせずに、電卓を使ったところだけ答えを消して、自分でやり直しさせたが、昇平は文句を言わなかった。
ただ、消したあとを透かしてみて「(答えが)見える!」と嬉しそうにつぶやいていたところを見ると、もしかしたらもしかして、また・・・かもしれないけれど。(笑)
ま、不問としておきましょうか。

なんだか、妙に面白い一幕だった。

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もうすぐ2002年も終わり。
いろいろなことがあったけれど、おおむね順調な良い年だったような気がする。
来年は、今年を足がかりにして、もっと発展していけると良いな。
いや、きっとそうなるだろう。
昇平を見ていると、そんな気がする。

皆様も、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

[02/12/30(月) 09:18]

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