昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「お風呂で遊ぼう」
昨夜のこと。
ゲームに夢中になっていた昇平に、やっとゲームを終わらせ(ペアレント・トレーニングのテクニックをフル活用してしまった。笑)、一緒にお風呂に入った。
風呂場に向かいながら、昇平が「ねぇ、お母さん。お風呂で一緒に遊ぼう」と言った。
う〜ん、そうねぇ。
昇平の「一緒に遊ぶ」ってのは、実際には「自分だけで遊んで母にはそれを見ていてもらうだけ」だからなぁ。それに、母は今夜はシャンプーをしたいんだけど。
「ねぇお母さん、遊ぼう」
ん〜・・・
「お母さん、遊ぶ?」
わかった。遊ぼうね。
☆★☆★☆
でも、風呂に入る準備をしている間に、母は昇平との遊ぶ約束を忘れてしまった。
ヘアカラーする日だったので、手間取っていると、昇平が何度も浴槽から呼んできた。「ねぇ、お母さーん」
はいよ〜。今行くよ〜。
体を洗って昇平と一緒に浴槽に沈むと、昇平が言ってきた。
「・・・とりしよう・・・りす!」
りす? とり?
「あ、もしかして今、しりとりしよう、って言ったの?」
「うん。りす!」
ぼんやりしていて、聞き落としていたよ。遊ぼうって言っていたのは、これだったんだね。
りす、りす・・・えーっと・・・筋子!
「子犬!」
・・・沼。
「魔物!」
・・・なんか、ヒロイックファンタジー的なしりとりになってきたな。(笑)
☆★☆★☆
風呂から上がってしばらくしてから、はっと気がついた。
昇平は「遊ぼう」と言ったときにはまだ、遊びの内容を決めていなかった。(決めていたら、最初から「しりとりしよう」と言っていたはず。)
昇平は、母と「一緒に」遊べることを考えて、そして、しりとりを指定してきたのだ。
もちろん、これまでにもお風呂でしりとりをしたことは何度もある。でも、自分としてはそれより、ファンタジーごっことか、タオルで魚ごっことか、石けん遊びとか、そういうものの方が楽しいはずなのだ。
自分からしりとりを誘ってきたことは、今まで一度もなかった。
何の遊びを選んだら、母が一緒にのってくれるか、昇平なりに一生懸命考えていたのかもしれない。
実際、ファンタジー的しりとりは、なかなか面白かった。
おそまきながら、じーんと感動に浸った母だった。
[03/01/31(金) 05:58]