昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
日常の風景・1 〜朝〜
昇平の日常生活について、最近レポートしていませんでしたね。
今回から数回に分けて、昇平の生活の様子を書いてみます。
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【起床】
昇平は6時45分〜50分くらいの間に起きる。もとい「起こされる」(笑)。
たまに自分で目を覚まして、枕元のビデオのスイッチを入れて勝手に見ていたりするけれど、たいていは起こされるまでよく寝ている。特に冬場になって寒くなったら、目覚めが悪い。もっとも、これはどこの子どもの家庭でも似たようなものだと思うけれど。
普通に声をかけても、なかなか動き出さないので、カーテンを開けて部屋を明るくした後は、いろんなことをやって起こす。耳元でニワトリの鳴き真似をしてみせたり、くすぐってみたり、踏んづけるまねをしてみたり。今の季節は布団をはぐのも有効。(笑)
とにかく、本人のテンションが上がるように、いろいろ働きかけをする。相手が寝ながらも「ニヤッ」と笑えばこっちのもの。さらにお遊びモードにもっていって、笑わせて、起こす。
今朝は布団の上から昇平の足を踏んで(もちろん軽く)、「おや、こんなところに棒きれがあるな〜。よし、薪にして燃やしてしまおう。ボーボー(と足をくすぐる)。あ〜、昇平くんの足が無くなってしまった!」
我慢しきれずに昇平が笑い出し、「燃やしちゃダメ〜」と言うので、「では、足を作り直して上げよう。トントントン。はい、足が直ったよ」。でもって、おもむろに布団をはぎながら「あっちの部屋のファンヒーターが暖かいよ。あっちに行きな〜」と声をかけると、昇平、笑いながら、よたよたと隣の部屋へ移動した。
やれやれ。今朝もなんとか起こせたわ。(笑)
【着替え】
ADHDっ子には、この着替えがまた一苦労。
手順はすべて頭に入っているし、やり方だってちゃんと身についている。でも、ボーっとしていることが多くて、なかなか着替えが進まない。ちょっとしたものを見つけては、気を引かれて、そっちに夢中になるし。
ADHDっていうのは「実行障害」(分かっていてもそれを実行するのが大変だという障害)なんだなぁ、とつくづく思う。
あ、またマンガ本を読み出した。着替え中に読んではいけません。あとでね。・・・没収。
今度はチョロQで遊びだした。こらこら〜、今はそれどころじゃないでしょ。これは着替えが終わるまで預かっておきます。・・・没収。
できるだけ気を引きそうなものは着替えの部屋に置かないようにしているんだけど、そうすると、思いついてとなりの部屋から持ってきたりするから、全くもぉ〜。
携帯のビデオ録画を利用することもある。「着替えの様子を撮って上げるよ」というと、がぜん張り切って着替え出すことがある。
私の携帯には、昇平の着替えの様子の画像データがいくつも入っている。(笑)
しばらく前には、ペアレント・トレーニングのBBC(ポイントシステム)を応用した方法もやっていて、それなりの成果をあげた。
着替えの手順を細かく分けて、「ズボンをはく(10秒)」「ワイシャツはおる(30秒)」「ワイシャツのボタンをとめる(1分30秒)」というように、それぞれに目標タイムを設定してストップウォッチで測定し、時間内にできたらシールを貼る、というやり方。
その週のシールが一定枚数たまったら、週末に小さなごほうびがもらえる。たいていは、ガムとかガチャガチャなどの安いおもちゃだったけれど。
着替えの手順はこれでバッチリ覚えたし、それなりに「早く着替えなくちゃならない」という意識は定着したので、今はこれはやっていない。
後でペアレント・トレーニング学習会の席でこれを報告したら、「時間の感覚がまだよく発達していない子どもにはとてもよいやり方だ」と誉められた。
今朝は連絡帳を書きながら、こんなふうに言った。「昇平くんの様子を連絡帳に書いて、森村先生に教えちゃおうかな〜。『昇平くんは、着替えもしないで裸のままファンヒーターの前に転がっています。』って」
とたんに、昇平跳ね起きて「ダメダメ〜!!」と言いながらあわてて着替え始めた。
う〜む。昇平の憧れのHちゃんにでも見ていてもらったら、きっと超特急で着替えるんじゃあるまいか。(笑)
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とにかく、この朝の起床と着替えには時間がかかる。
早めに起こせば? と言われることもあるけれど、結局ぎりぎりにならないとスパートがかからないから、早く起こせば解決するという問題でもない。
しかも、母がそばにいないとできないし。母は朝食の支度があるから、そんなに早くからはそばに付いていてやれないし。(苦笑)
結局、あおりをくらって朝食の時間は短めになり、「早く早く」と急がせながら、バタバタと車に乗り込んで登校することになる。
バタバタバタ・・・あ〜、今朝もなんとか学校に間に合った〜。(ホッ)
[03/02/06(木) 09:33]