昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

交流学級でテストを受ける

先週の金曜日の連絡帳に、こんなことが書かれてきた。

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来週、漢字の書き取りと計算力の学期末テストがあります。全校での取り組みです。
昇平くんは今までゆめがおか学級でテストを受けてきたのですが、今回は、交流学級の1−3で受けさせてみたいと思うのですが、よろしいでしょうか。
実際にはテスト中なので、クラスの子ども達は昇平くんが取り組む様子を見ているわけではありませんが、教室は違っても、昇平くんも同じように学習していることに気づいてもらいたいためです。
とはいえ、その日の昇平くんの様子を見ての判断になりますが。場合によっては、担任(森村)がそばにいる場合もあると思います。

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入学して1年。昇平は本当に小学校になれてきた。
今まではゆめがおかだけで精一杯だった学校生活にも、最近ずいぶん余裕が出てきたような気がする。
交流学級での授業は、音楽と体育だけ。学年別行事には参加するけれど、結局、その授業時間の間だけのことになるので*、もっと普段の昇平の姿を見てもらう機会があると良いな、と私も最近考えていた。(*ただし、児童館に行く関係で、火曜日と金曜日は1−3で帰りの会にも参加している。)

昇平くんも、みんなと同じだよ。国語も算数も、おんなじ教科書やプリントで、おんなじ内容を学習しているんだよ。
それを他の子どもたちにぜひ見てほしいな、と私も思ったので、「よろしくお願いします」と返事をしておいた。

すると、昨日、連絡帳でこんな報告があった。

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2月25日(火)
   ↑注:我が家は2冊の連絡帳を交互に使っているので、森村先生のコメントは1日遅れになる。

今日の1校時目に1−3で漢字の書き取りテストをしてきました。
昇平くんの席に近い子たちが少し「アレッ?」という感じで見ていたのが(昇平くんは)気になったようなので、少し席を下げると、安心して黙々とテストを受けました。お薬が一番効いている時間だったせいか、プリントに集中していました。「終わったら裏にお絵かきしていい、って田辺先生(1−3担任)が言っていたよ」と声をかけると、ニコリともせずに「うん」。集中力、バッチリでしたね。
その様子から、私は教室に戻りました。

採点も田辺先生にしていただきました。細かいところも厳しくチェックしてもらいましたが、それでも93点。点数がすべてではないことをよく話して聞かせますが、これはみんなで誉めてあげました。昇平くんは「ヤッター」とバンザイしていました。

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点数がすべてではない、というのには私も同感だけれど、それにしても昇平はよくがんばってきたと思う。
戻ってきたテストを見てみると、間違えたのは2文字だけ。「入る」を「人る」と書いてしまったところと、「雨」の字の中の「てんてん」の向きを反対に書いてしまったところ。字の形としては、かなりいい線まで行っていたのだ。しかも、ものすごく丁寧な文字。
これはリタリンが効いていたからだけでなく、いつもと違う教室で、他のお友達と一緒にテストを受ける、という状況に、本人なりに「がんばらなくちゃ!」と考えたからに違いない。ものすごく集中してやっていたのが、テスト用紙からひしひしと伝わってきた。

こんな昇平の様子を、1−3のお友達はどう見ただろう?
少なくとも、今までよりはちょっとだけ、「自分たちとおんなじ子」と感じるようになったかな。
もうすぐ昇平も2年生。
来年は、今年よりもっと交流学級の一員になっていって欲しいな、と思っている。
少しずつでいいけどね。(*^_^*)

[03/02/27(木) 05:56]

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