昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

春休みの発見

春休みに入って、昇平が毎日家にいるわけだけれど、明らかに「今までと違う!」と感じることが多くて、ビックリの連続になっている。

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呼ばれたときの返事のタイミングが良くなったことは、前の日記にも書いたけれど、とにかくこちらの働きかけに、絶妙の間合いで反応を返してくるのだ。
返事をしたら、即行動を始める。
今までのように、いくら呼んでもなかなか返事をしない、返事をしてもなかなか動き出さない、というのとは違っている。
「昇平、最近『普通』になってきたな」というお兄ちゃんの台詞が、実感でうなづけてしまうのだ。

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誰かと一緒に遊ぶことも、どんどん好きになってきている。
今も、隣の部屋に広げた折り畳みテーブルの上に、ありったけのお菓子をきれいに並べて、値段札をつけて「お菓子屋さんだよ」。
食後のデザートが欲しかったお兄ちゃんが、「これもらうよー」とチョコ菓子を取っておもちゃのお金を払うと、「ありがとー!」とすごく嬉しそうににっこりする。
他人と関わって遊ぶ楽しさが分かってきているんだろうな。

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なにか行動を始めるときに、「ぼく○○してから△△するよ」という具合に、行動の予告もするようになってきた。
おかげで、今までのように突然なにかを思いついて始めるということが激減して、こちらとしてもとても対応がしやすくなった気がする。
ゲームをやめなくてはならないときにも、「あと○○だけやったら終わるよ」と言って、そのとおりに守ったりするからエライ。(常にできるというわけではないけれど。笑)

ただし、言うと親に止められると思うような行動は黙っている。
たとえば、食事の前にお菓子を取って食べるとか、お風呂上がりにビデオをつけてしまうとか。
そういう行動をするときには、親の目を盗んでやるし、親が近づいてきたと思うと、パッとやめて証拠隠滅を図る。
もちろん、母にはバレバレなのだが、半分くらい気がつかないふりをしてやっている。こんなふうに「大人の目を盗んで・・・」というのも、ある程度必要なことじゃないかな、と思うから。
『あれ、お母さん気がつかなかったみたいだぞ』と昇平が考えて、戸惑うような安心したような、でもまだ心配なような複雑な表情を、ちらっとのぞかせるところが、見ていてまた面白くて・・・(笑)

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行動の予告とも共通するのだけれど、とにかく「ことば」でいろいろなことを伝えてくるようになっている。
自分の気持ち、自分がやっていること、疑問に思ったこと、自分で考えたこと。

今朝は、自分が見た夢のことを初めて話して聞かせてくれた。
「ぼくね、こわい夢を見たんだ」と言って。
どうやら、アドベンチャー調の夢だったらしい。1時間動いていなくちゃいけないというルールだったようだが、深い穴があって、そこに落ちてしまうんじゃないかとハラハラしたらしい。
穴はきわどいところで避けることができたのだという。
「穴の中はどうなっていたのかなぁ」などと考える顔でつぶやいていた。
全体としてはスリリングで面白い夢だったらしいので、「面白かったけど、穴に落ちるんじゃないかとドキドキしてこわかったんだね」と確認してやると、「うん」とうなづいた。
本当にお話が上手になってきたな〜、と思った。

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相変わらずお絵かきやゲームも大好きな昇平だけど、この春休みは、身近な体験をいっぱいさせてみたいな、と考えている。
きっと、今までとは違った新しい何かを、その中からつかみ取って行くんじゃないか・・・。
そんな予感がしているから。

とりあえず、午後になったら、少し離れたコンビニまで歩いておやつを買いに行ってみるか。(こういうのだって、素敵な「身近な体験」♪)

[03/03/26(水) 10:24]

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