いちご狩り

３月最後の日曜日、旦那がようやく休みをとれた。
今月は仕事がものすごく忙しかったのと、親戚の不幸と、突然の職場の呼び出しで、一日もまともに休めた日がなかったのだ。
なんでも、「明日くらいは休んで家族サービスしろよ」と職場の上司たちが言ってくれたのだとか。（感謝感謝）
そこで、かねてから考えていた『いちご狩り』に行くことにした。

日曜日にいちご狩りに行くよ、と教えると、昇平は飛び跳ねて大喜び。海の近くのいちご園なので、ついでに海辺でも遊ぶよ、と言うと、もう狂喜乱舞。（笑）　「日曜日、お父さんおやすみ？」「いちご狩りに行ける？　海に行ける？」「雨降らない？」と、何度も確認して、心待ちにしていた。

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さて、当日の朝は昇平の祈りが通じたのか、気持ちの良い晴天。
９時すぎ、家族４人で旦那の車に乗り込み、出発した。

途中、峠にあるアイスクリーム屋さんでひと休み。
地元ではおいしいことで有名な店。隣の牧場でとれた牛乳で作っているという。
昇平もお兄ちゃんも旦那も、バニラアイスを頼んでいた。ダイエット中の私は、皆から少しずつ分けてもらって食べた。（笑）　確かにおいしいアイスクリームだった。

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目的の相馬のいちご園についたのは１０時半過ぎ。
最盛期はゴールデンウィークと言うことで、このときはまだ混雑するほどの人出でもなく、ひとつのハウスに一家族が入れるくらいの状態。おかげでゆっくりといちご狩りが楽しめた。

コンデンスミルクの入ったプラスチックの容器を手に、赤いいちごを採ってはミルクをつけて食べる。
・・・ん〜、おいしい！　さすがに畑で完熟したいちごはおいしいです！
しかも、普段店先ではお目にかかれないような特大サイズのいちごもゴロゴロ。
私や旦那、お兄ちゃんは、そういう大きなものばかりを選んで食べていた。
昇平は「小さいのがいい」と言って、手頃な大きさのを採っては、ミルクをつけずにそのまま食べていた。
後でヘタの数を数えてみたら、昇平は２５個、私も約２５個、お兄ちゃん２９個、旦那が３３個だった。
小さいのを選んだ昇平はともかく、私たち３人は、分量としては個数の３〜４倍の量は食べていたことになる。さすがにお腹がいっぱいになって、制限時間の３０分より前に、ハウスから出てしまった。

いちご狩りの入場料は小学生以上ひとり千円。これでもいちご狩りとしては安い方なのだが、それでも値段の分ほどは食べられていない。
「いちごって、思っていたほど食べられないんだねー」とお兄ちゃんが言っていた。
でもまぁ、採ったその場で食べる、という醍醐味にお金を払っているわけだからね。
昇平も、個数としては大したことがなかったけれど、すごく楽しそうだった。

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時間は正午近かったけれど、いちごで満腹でまだ昼食を食べる気になれない。
そこで、海辺まで行って、しばらく砂浜で遊んできた。
まだ気温が低いので、海の中には入れなかったが、波が打ち寄せてくる砂浜で、思う存分楽しんでいた子どもたちだった。

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遊んでいる昇平を見ていて、気がついた。
ひとりにしておいても全然危なげがない。
今までだったら、何をするのか分からないところがあって、そばを離れられなかったのだが、今回はもう、遠くから見守っているだけで、何も心配するようなことはなかった。
ひとり楽しそうに砂浜を走り、棒を拾って砂浜に絵を描き、積んである波消しブロックを珍しそうに眺め、押し寄せてくる波に「きゃー」と歓声を上げて逃げていた。
安定したその行動を見ていて、ああ、この子は本当に成長したんだな、と改めて感じてしまった。

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海は、お兄ちゃんもすごく気に入ったようだった。
いや、子どもたちだけではない。旦那も海を眺めて静かに楽しんでいる。人の多い行楽地より、こういう自然多い場所の方が好きなのだ。ごみごみしていないし、刺激も多すぎないから、きっと居心地がいいのだろう。
そんな話を旦那にしたら、「そう言うおまえだってそうだろう？」と言われてしまった。・・・はい、おっしゃるとおりです。（笑）

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海辺で遊んだら、ようやくお腹がすいてきた。
潮風に吹かれると、何故か食べたくなってくるのがラーメン。
車で道路を走りながら、ラーメン屋さんを見つけて入った。・・・おや、けっこうおいしい！　ここもヒットだった。

超一流に楽しかったとか、最高においしかったとか、そう言うことはなかったけれど、天気は上々、どこの場所もまずまず楽しくおいしく、疲れすぎることもなく楽しむことができた。
こんな「ちょうどのサイズ」のレジャーも、久しぶりだなぁ。
お腹もいっぱいになったところで帰路についた。

春休みの日曜日。
家族全員が大満足の一日でした。

[03/03/31(月) 00:07]