昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

離任式

3月31日は離任式のために登校日だった。

今回の県教職員の異動は大規模で、学校全体では11名の先生が出ていかれる。
昇平が入学してから本当にお世話になってきた教頭先生、隣の「ゆめがおか1」の清水先生、それに、2学期から加配で入ってくれていたまゆみ先生も、異動になってしまった。
本当に、ほんとうに、残念だった。

離任式の後、子どもたちは校庭に並んで、去っていく先生方をお見送りする。
親もそこに自由に参加することができる。
私もその時間帯に会わせてお見送りに行った。
ゆめがおかの他の親たちも何人も見送りに来ていた。

たくさんお世話になった先生方が去っていくので、子どもたちが泣く。
清水学級のHくんなんて、しゃくり上げてボロボロ泣いている。まゆみ先生が通り過ぎると、森村学級のFくんが泣き出した。さっきまで妙にはしゃいでいたのに。KOくんも涙を制服の袖で拭っている。清水先生やまゆみ先生も涙を浮かべながら、子どもたち一人一人に声をかけてくれていた。

昇平はまだそういう離別の悲しみがよく分からないから、皆が泣いていることの方に怯えて母にしがみついていた。
キミにもそのうち分かるからね。こういう感情が。
今は、キミの分まで母が泣いてあげたから・・・・・・。

   ☆★☆★☆

長男が小学校にいた間、離任式は何度も経験していた。
でも、どの学年のときにも、先生方を見送りに行こうとまでは思わなかった。
昇平を小学校に上げてみて、初めて、ひとりの子どもがこんなにもたくさんの先生たちに支えられていたことを知った。
担任だけじゃない。その隣のクラスの先生、同じ学年の先生、学年主任や教務主任の先生、養護の先生、事務の先生、教頭先生、校長先生、そして加配の先生・・・
みんなが、子どもたちの健やかな育成のために、様々な形で関わってくれている。
昇平を障害児学級に上げて初めて、私はそれに気がつくことができた。
昇平を通じて、学校の真髄に触れている。そんな気がする。

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最後に、先生方は校庭に停めた車に乗って学校を去っていった。
窓から手を振りながら、皆と名残を惜しみながら。
昇平とそれを見送っていたら、教頭先生が車を停めて、窓から顔を出した。
「昇平くん、さようなら。元気でがんばるんだよ」
手を振りながら声をかけてくださった。

まゆみ先生も、また泣き出しそうな笑顔で、窓から昇平に手を振ってくれた。
「昇平くん、元気でね」
ゆめがおかに来て本当に楽しかったです、と言ってくださったまゆみ先生。
新学期から先生の笑顔が見られなくなるのが、本当に寂しい。


先生方、本当にお世話になりました。
新しい赴任先でも、どうかご活躍ください。

[03/04/01(火) 05:49]

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