昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

新学期は疲れる

昇平は2年生になってから、本当によくがんばっている。
傍目にはどうかわからないけれど、本人自身は一生懸命2年生らしくしよう、しっかりやろう、と考えて、がんばり続けているのだ。
学校の廊下は母と手をつながずに歩いて行くし、ランドセルの中身も自分で出すし、制服もちゃんとたたむし・・・
昇平だけではない。加配のまゆみ先生がいなくなってしまって、ゆめがおか学級はまた森村先生と子どもたちだけになってしまったけれど、子どもたちはみんな、これまでの決まりや習慣を守って、自分でやるべきことをがんばっている。意外なくらいスムーズな新学期の始まりになっているのだ。

でも、それだけがんばっているので、昇平は家に帰るとエネルギー切れになってしまうらしい。
たぶん、新しい協力学級での授業にも緊張しているのだろうし、新1年生を迎えた学校や児童館の独特の騒々しさにも落ちつかない気持ちでいるのだろう。
家に帰ってくるとまず部屋のドアを閉めて一人きりになって、好きなビデオをかけながら、自分の好きな遊びを始める。読書、お絵かき、ブロック、ゲーム、その他いろいろ・・・。でも、動きの活発な遊びはしない。静かに静かに遊んでいる。

1〜2時間それをやって元気が回復してくると、部屋のドアを開けて出てくる。
「お母さん、夕御飯はなに? ぼく、お手伝いするよ」と言い出す。
最近の昇平のお気に入りは「お料理」。どうやら、テレビで見た「ひとりでできるもん」の影響らしい。
一緒に台所に下りて、エプロンをしめ、自分の包丁とまな板で野菜を切ったり、料理を盛りつけたりして手伝う。

ところが、ここ数日は、そのお料理の最中にもまた疲れが出てくるようになった。
うきうきと好きなおかずを作り始めていたのに、だんだん表情に精気がなくなり、ぐたーっとテーブルに突っ伏して「食べたくない」と言いだしてしまう。実際、食事の時間になっても、好きなおかずにもあまり手を出さず、野菜スープのようなものばかり好んで食べて、「ごちそうさま」になる。おやつもさほどは食べない。
風邪や腹痛というわけではないので、やっぱり疲れなのだと思う。
すごく眠そうになって、食卓で眠りかけたこともある。「眠らない子」昇平には、これは非常に珍しいこと。

でも、その後、お兄ちゃんが2階でゲームを始めると、とたんに目が覚めて、ひとしきり対戦したりする。そのうちにまた表情が生き生きし始める。
本当は早く寝かせて体力を回復させたいところなのだけれど、まぁ、お兄ちゃんと遊んでいると元気が出てくるようだから、これはこれでいいかなぁ、と思っている。

一晩寝て、翌朝になると、また元気になっていて、はりきりながら学校へ向かう。
学校自体は大好きなのだ。

   ☆★☆★☆

1年前、小学校に入学したときには、順調に慣れていったものの、やはり、がんばりすぎたせいで、4月末に『登校しようとするとひどい頭痛になる』病が出てきてしまった。
学校に行く時間になると「頭いたい」と言いだして、ゆめがおかの教室で毛布を借りて昼寝(朝寝?)をしていたのだ。
去年と違って、学校にはだいぶ慣れているけれど、それでもやっぱり新学期は疲れるのに違いない。

去年も書いたことだけれど、本人ががんばろうと思っているときには「がんばらなくてもいいよ」とは言いたくない。
「がんばってるね。でも、疲れたら休んでいいんだからね」と言ってあげたい。

今日は土曜日で学校は休み。
昇平はひとしきりこの部屋でゲームをしてから、隣の部屋のドアを閉めて、こもって遊んでいる。
物音からすると、どうやらブロックをやっているらしい。
そんなふうにしながら、リラックスしてエネルギー補給をしているんだね。
自分でそうやって対応できるようになったんだから、偉いな、とも思う。

おかげで、母もこうしてひとりの時間を持てている。
母も今週は忙しかったから、ちょっとばかりエネルギー補給。
ああ、でも母は家の掃除をしなくちゃいけないんだなぁ。
・・・誰か、母にもリラックスの時間をくだされ。(笑)

[03/04/12(土) 10:09]

[表紙][2003年リスト][もどる][すすむ]