昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

子どもたち〜ADHDの会の総会で〜

昨日は、福島市内でADHDの会の総会があった。
午前中は保護者部門の総会、午後は専門者(教育、医療、福祉関係者)部門の総会、そして夕方4時からは両部門の懇親会となった。
懇親会ではでてくる料理がどれもおいしくて満足・・・って、いや、そういう話をしたいのではなくて、昇平の話。(笑)

   ☆★☆★☆

朝10時頃から夜7時近くまでの長丁場。
託児のボランティアスタッフはいたけれど、昇平は相当疲れてしまうんじゃないかと、密かに心配していた。

総会の会場にはプレイコーナーがあって、いつもそこで遊びながら会合が終わるまで待つのだが、この日はちょうどおもちゃの図書館のボランティアさんたちも来ていて、コーナーは楽しいおもちゃでいっぱい。昇平も他の子どもたちも、大喜びで遊び出した。
お昼を食べに戻ってきたものの、食べ終わるとまもなく昇平は「また遊びに行ってきていい?」と言って、一つ年下の女の子と一緒に手に手を取って、またプレイコーナーへ。
ボールプールやら木製パチンコ台やらすべり台やらで、たっぷり楽しんできたらしい。

夕方からは、懇親会の会場に移動。充分体を動かして満足した昇平は、今度は家から持っていった落書き帳にお絵かきを始めた。十枚以上描いただろうか。描いて描いて描きまくる。ホントにお絵かきが好きだよねぇ、キミは。
大好物のトンカツなどを食べ、今度は、同い年の男の子のプラモデル作りを手伝わせてもらう。途中からは昇平がほとんど作っていたらしくて、パーツが完成する度に私のところに「ほら、こんなにできたよ♪」と見せに来た。
プラモデルが完成すると、その子と一緒にそれで遊びながらなにやらいろいろしゃべっていた。
大人たちが賑やかにしゃべる会場は、かなりうるさかったのだけれど、相手の声を聞き取ろうと身体をかがめて、その子の口元に耳を寄せて話を聞き取っている姿が、なんだかとても印象的だった。

ADHDの会のメンバーの子どもたちと言うことは、皆ADHDがある、ということ。
でも、夕食の時間にはそれぞれリタリンも切れているはずなのに(薬を飲んでいない子もいる)、みんなとても落ちついて過ごしていた。・・・少なくとも、興奮して暴れ回るような子はひとりもいなかった。
それぞれにゲームや本、お絵かきなど、自分の好きなことに熱中し、気が向くと、他の子の遊びをのぞき込んだり、話しかけて会話したり、一緒に関わって遊んだり。
みんなが同じようなペースで、昇平も過ごしやすかったのかもしれない。本当に楽しそうにしていた。

なかなか他の子たちと遊べなかった昇平だけど、回を重ねるうちに、こうやって関わって遊べるようにもなってきた。
その姿を見ていたら、なんだか涙が出そうなくらい嬉しくなってしまった。

一緒に成長していくADHDっ子たち。
これからもみんな仲良く大きくなっていこうね。

[03/04/20(日) 09:39]

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