昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
運動会目前
運動会がどんどん近づいてくる。(今度の日曜日)
そして、私は戸惑っている。
保育園時代、運動会といったら一大イベントだった。
とにかく、皆と同じように競技に参加するのが難しい。
入場行進ができない・・・誰の後について歩いていけば良いかわからなくなるから。
かけっこができない・・・速く走って競い合うもの、というのがわからなかった。
リレーができない・・・・バトンの受け渡しがまず理解できなかった。
競技の前転ができない・・「おうちでも練習してきてください」と連絡帳に書かれてきた。
ちゃんと椅子に座っていられない、体操ができない、指示に従えない、etc.etc.・・・
そんなことのひとつひとつを、担任や副担任と、他の子たちの数十倍も時間をかけて相談しながらクリアしていく。それが運動会だった。
小学1年生の運動会もドキドキだった。
なんと言っても入学して1カ月半で行われるのだから、練習だって充分じゃない。
それでも、ペアを組んだ上級生にリードされて、なんとかがんばって参加していた。
それが去年の運動会。
そして、今年。
「昇平くんは運動会でなにをするの?」
「うーんと・・・・・・・・・かけっこ」
「あとは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・玉転がし」
(こんなふうに、目の前にないものやことに関して質問されると、答えを考えるまでにすごく時間がかかる)
種目の練習は毎日行われているらしい。
一時期は疲れがたまって、夕方には状態の悪いこともあったけれど、ここ2,3日は少しずつ余裕が出てきたようで、家でもご機嫌で遊んでいたりする。
学校からの連絡帳にも、特に何も書かれてこない。ただ
「ラジオ体操をするとき、全体で行うと誰を見て真似して良いのかわからなくなるようなので、台の上の人を見て真似するように、と指導しておきます。」
と一度だけ書かれてきただけ。
これでいいのかなぁ、と私は戸惑う。
運動会って、親がもっともっと手を貸したり、頭を働かせたり、苦労したりしなくちゃいけないものじゃなかったかなぁ。
お兄ちゃんの時には・・・・・・・・・
・・・お兄ちゃんのときには、親の出番なんてまったくなかった。
勝手に学校で練習して、その成果を本番で披露してくれたんだった。
今年は、昇平もそれと同じように運動会の練習をしているんだぁ。
学校の中だけで練習して、それで充分大丈夫なくらい、自分の力でできるようになったんだ。
学校の先生たちやお友だちに、助けてもらいながら、支えられながら。
そうかぁー。だから、今年私はこんなにも手持ちぶさたなんだぁー・・・。
「かけっこの練習では何等賞なの?」
昇平に聞いてみた。
「・・・ビリ」
予想通りの答え。
「そうかー。一番最後なんだ」
というと、昇平はあわてたように
「一等賞だよ。一等賞もとったことあるよ!」
母ががっかりするとでも思ったのかな?(笑)
ビリでもいいよ。ラジオ体操が下手くそでもかまわないよ。
キミが今年、こんなふうに、親の助けをまったく借りることなく、学校だけで練習をして、その成果を発揮できるまでに成長した。
その姿を本番で見せてもらえたら、それだけでもう、お母さんたちには最高の運動会だよ。
運動会は25日。
旦那もこの日だけは絶対に休みを取って見に行くと言っている。
雨が降ってしまったら、翌日に順延。
降らないといいな・・・日曜日。
[03/05/22(木) 13:14]