昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

叱られている子をかばうわけ

去年の今頃「うちでのこづち」」というタイトルで日記を書いた。
一寸法師の話を聞かせたあと、昇平に「もし、うちでのこづちが本当にあったら、何を頼みたい?」と聞いたら、「困ってしまったときに使いたい」と答えた、というエピソード。
それを聞いたとき、私は、昇平が日常生活の中でしょっちゅう困ったり、立ち往生したり、失敗してしまって困惑したりしているんだと・・・たとえ、ことばに出してそうは言わなくても、心の中ではとても困って、とても悲しくなっているんだと、初めて教えられた気がしたのだった。

昇平は今でも、誰かお友だちが叱られていると、すぐに飛んでいってその子を先生からかばおうとする。
叱られて逆上しているお友だちに、反対にかみつかれてしまったこともある。
それは、叱り声や泣き声が大嫌いだからなのだろう、とずっと思っていたのだけれど、もしかしたら、本当は、自分が叱られたり泣いたりしているような、そんな気分になってしまうからなのかもしれない、とふと思った。
悪いことはしちゃったんだけど、失敗したのは確かだけれど、でも、そんなに怒らないで・・・と言いたくて。
そういえば、主治医はこの昇平の行動を「相手の気持ちに巻き込まれてしまうんでしょう」と言っていた。
確かに、そのとおりなのかもしれないな。
相手に自分自身をオーバーラップしてしまっているのかもしれない。

失敗しても良いんだよ。
この次また、同じ失敗をしても、かまわないんだよ。
少しずつ少しずつ、大人になっていくに従って、きっとうまくやれることが増えてくるから。
それでいいんだよ・・・・・・。

[03/05/27(火) 14:46]

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