昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
日曜参観
昨日は昇平の小学校の日曜参観があった。
普段は休日にさえなかなか休みが取れない旦那も、先週は遅くまで残業して、なんとか午前中だけは時間を空けることができた。
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昇平たちのクラスの授業は図工。タイトルは「ひらめきを、いっぱいつなげちゃおう」。
要するに、自分で決めたテーマの絵を、紙を継ぎ足したり巻紙に描いたりしながら、どんどんイメージや場面を広げていこう、というもの。
図工でよくやるように「皆が決められたテーマで絵を描く」という活動にはうまく乗れない子が多かったので、テーマは各自の自由にして、発想の広がりやそれを発表する(お友達に説明する)ということを目標にしたのだそうだ。
活動に取り組むときにはまず先生から授業の流れの説明があった。(むろん、活動の内容は、時刻入りで板書もしてある。=視覚的援助)
それから、国語の時間に書いたという「今日の制作の予定」を各自発表した。
今回のお絵かきは、数日前の活動の続きなので、前回描いた絵をこの後どんなふうに広げていく予定なのか、それを作文にして読み上げたのだ。
う〜ん、図工も総合的な学習の一環になるのね。
昇平は「色のたしざん」というテーマで絵を描いていた。赤と青で紫、緑と白でモスグリーン・・・実際に絵の具やクレヨンで丸を描き、たしざんの式のようにして、どんな色ができるかを描いていた。
そこに、どういう関連性か分からないけれど、テントウムシの絵やクワガタの絵なども描き加えられていた。
なんというか・・・いかにも昇平らしい絵。(笑)
今日はそこに紙を足して「カービィ先生」が登場して、色のたしざんの説明をするのだと発表していた。
なるほど、見ているとカービィ先生が登場して、なにやら説明している。さらに、色水を作ったコップの絵、それを合わせて茶色になったりする色のたしざんの絵。ついでに、カービィ先生が出題したクイズ。「○色と○色=?色」さて、何色になるでしょう・・・という問題。
あとは、「色のクロスワードパズルだよ」なんてのも描いていた。
ま〜ったく、ホントに昇平らしい絵だわ。(笑)
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クラスでただ1人の女の子Hちゃん(非ADHD)は、お絵かきが大好きだけれど、描く絵はいつも小さくまとまっていて、色も輪郭線も淡くて、少し離れるとよく見えなくなってしまうような絵だった。
絵を描きたくても画材を「貸して」となかなか言えないような、とても繊細で引っ込み思案な子だったのだが、今回の図工では、紙をいっぱいに使って、濃い色でくっきりと輪郭を取り、色も濃くはっきりと塗っていて、とても力強い絵を描くようになっていた。描く題材も、今までに描いたことのないようなものが登場している。
Hちゃんのお母さんにそのことを話しかけたら、お母さんもやっぱり同じように驚いていた。
6年生になって、少しずつ自信がついてきたように感じていたHちゃんだけど、やっぱりそれは本物だったんだなぁ、と、彼女の絵を見ながら感動していた。
4年生のK.Hくんは、鉛筆で魚釣りの絵を描いていた。
その魚の絵のリアルなこと!
最近、魚釣りにとても関心があるらしいのだが、魚の図鑑を見たりしながら一生懸命描いていたらしい。
大好きな魚を、できるだけ本物らしく描きたかったんだろうね。
同じ4年生のKくんは(同じイニシャルだから紛らわしい〜苦笑)ポケモンのフィールドを描いて、そこに貼るポケモンの絵に色を塗っていた。
ポケモンの絵は、先生がぬりえの本からコピーして厚紙に貼ったもの。
色を塗った後は、それを切り抜いていた。
K.Hくんと表現のしかたは違うけれど、こちらも本物らしさの追求をしていたらしい。
6年生のFくんは長い巻紙に大胆にへびを描いて、そこに色紙シールでウロコを貼っていた。
赤や青の鮮やかな三角四角が並んで、これまた綺麗。
みんなそれぞれに工夫があって、成長があって、見ていてとても面白かった。
3年生のSくんが具合悪くて休んでしまったのが、残念だったな〜。
彼も、大大大好きな虫の絵を巻紙いっぱいに大胆に描いていたのに。
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絵の制作時間は正味20分。
タイマーが鳴ると、先生が「自分の絵がきりの良いところまで描けたら、そこでやめて、他のお友達の絵を見ますよー」
と森村先生が声をかける。
あれほど、自分の好きな活動にのめり込みやすくて、やめにくい昇平が、ちゃんときりの良いところで待っている。
皆の絵も一緒に見て回るし、後かたづけを言われると、さっさとクレヨンを片づけに行った。
「おー、ちゃんと言われたとおりにやっている」と旦那がしきりに感心していた。(笑)
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普段の子どもの姿をなかなか見る機会のない父に良いところを見せられたし、その後の親子講演会もすごく面白かったしで、親子共々満足のいく今年の日曜参観だった。
[03/06/23(月) 08:22]