昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「一人でできるよ」
今回も「自分でやるよ」のネタ。
最近の昇平は本当にいろいろなことを自力でやろうとしている。
宿題を一人でやり遂げた翌日、連絡帳にそのことを書いたら、森村先生からもこんな学校でのエピソードを聞かせてもらえた。
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今日はあいにくの天気でプールには入れなかったので、算数と国語の復習をしました。
昇平くんはいつもより落ち着いていたうえに、集中力も長続きしたので、ついついプリント学習をさせたままにしてしまいました。
でも、昇平くんは決められた量を終えると、自分から「本読みをしてもいいですか?」と確認し、文房具類を片づけて、読書をしていました。私からは「○○した?」となどと確認する暇はありませんでした。
本当に「自分ひとりの力でがんばる」ことが増えていますね。
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学校でも「自分で」が出ているらしい。
一昨夜はこんなことがあった。
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お風呂に入る時間になったとき、母はふと「昇平くんが一人でお風呂に入って寝られるようになるのはいつだろうねぇ」と言った。
何をするにも母と一緒。お風呂も一緒。寝るのも一緒。
でも、いつか必ずお兄ちゃんのように、一人でお風呂に入って寝るときが来るんだろうなぁ。
すると、昇平が言った。
「今日はぼく一人でお風呂に入るよ」
出た、「ぼく一人で」!(笑)
「じゃ、一人で入ってごらん」と言うと、昇平はいそいそとパジャマ袋を抱えて階下の風呂場に下りていった。
そこへ父が帰宅。昇平、ひとしきり喜んではしゃぐ。
それで時間が遅くなってきたので「寝るのが遅くなるから、やっぱりお母さんも一緒に入れて」と昇平のいる脱衣所に入っていったら、昇平に
「ぼく一人ではいる。お母さん、順番!(順番だから次に入って、の意味)」
と言われてしまった。
あうう・・・・・・はい、分かりました・・・・・・(苦笑)
風呂板を外すとき、5枚一度に持とうとして持ちきれなくなって「おかあさーん」と助けを呼んだ。
でも、母が「少しずつ持つといいんだよ」と言いながら手伝おうとすると「ぼく、できる。一人で大丈夫」と言って、風呂板を少しずつ運び始めた。
入浴中も風呂場の戸を閉めていた。
ただ、時々寂しくなるらしくて、風呂場から「おかあさーん」と呼んでくる。
「はーい?」と返事をすると、それで安心するようで、また静かになる。(笑)
台所が風呂場とつながっているので、母は父の夕食の準備をしながら昇平の様子を見守っていられた。
そんなのも安心の材料になったのだろう。
と、そのうちに「お母さん、見て見てー」と本当に呼んできた。
風呂場の中を覗いてみると、床のタイルの上にタオルを敷いて横になり、さらに自分の体の上にもタオルを掛けて「日光浴だよ」。
思わず吹き出してしまった。
得意そうな、楽しそうな昇平の顔。一人きりでもお風呂を楽しめるようになってきたんだねぇ。
風呂場の蛍光灯で日に焼けるとは思わなかったけれど、「焼けるかもねー」と言って戸を閉めた。
とうとう一人で体も洗い、歯も磨いて、洗面器なども片づけてから風呂から上がってきた。
てきぱきとパジャマを身につけていく。
はぁ〜、のってるねぇ。(笑)
「一人でお風呂に入りましたって、連絡帳で森村先生に教えようね」
と声をかけたら、ニコニコする。
「お風呂場で日光浴もしていました、って書こうか?」
とちょっとからかってみると、目をきらっと輝かせて
「ちゃんと(タオルで)チンチンかくしてました、って書く?」
えらいでしょ、ちゃんとやったんだよ、というニュアンスが満ちあふれていた。
そうかー。人前でチンチン見せるのは恥ずかしいことだ、って学校や家で教えらたのをちゃんと覚えていたんだね。
「ちゃんと書くよ」
とは答えたものの、連絡帳にスペースがなくてそこまでは書けなかったので、この日記の中に書いておくことにする。
ここを森村先生が読んでくださることを期待して・・・(笑)
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少しずつ、少しずつだけれど、自分でやろうとする場面が増えてきた昇平。
こんなふうにして、いつかは母から独立していくんだなぁ、とまた考えてしまった。
失敗したら自分で失敗しない方法を考えて、自分から他人の助けを求めて・・・・・・
寂しいけれど、これが本当に成長ってものだから、とも思う。
あ〜・・・それにしても、この母はなんて昇平にべったりだったんでしょう。
一生懸命昇平の面倒を見ているつもりで、実は、自分のほうが昇平に救われていたのかもしれない。
子に依存していた自分の姿を突きつけられているような気がして、嬉しさ半分、苦笑い半分、といった気持ちです。
[03/07/11(金) 08:51]