昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

児童館とトラブル

昇平は週に2回、母が仕事の日の放課後に、児童館を利用している。
児童館の先生と顔を合わせる機会がなかなかないので、母は月に一度は意識して先生と話をするようにしている。時間は短くても、直接顔を合わせて話をすることで、ずいぶんお互いの状況が理解できていると思う。
今月も、昨日、昇平を学校に迎えに行く途中で児童館に回って、おやつ代を渡しながら先生と話をしてきた。

最近、昇平自身に手がかかることは少なくなってきたらしい。
おもらしも少なくなったし、したとしても、自分ひとりで始末できるようになったから、そちらの手間はほとんどなくなったらしい。
ただ、今年入った子の中にトラブルをよく起こす子がいて、その子が先生にしょっちゅう叱られるものだから、その存在が気になって気になってしかたないのだという。
最初は、叱っている先生に「叱らないで!」と抗議していたのだが、最近はその子の方について回って、「やるな、やるな」となんでもやめさせようとするものだから、逆に火に油を注ぐ結果になっているらしい。

一方、同学年の男の子たちが、2年生になってから昇平をからかったり馬鹿にしたりするようになってきたらしい。
悪口を言われれば昇平も怒って相手をぶったりする。
ぶたれた子たちが「先生、昇平くんが先に殴ってきた〜」と言いつけに行く。
狭いスペースでのことなので、先生たちはきちんと状況把握をしていて、「それは違うでしょう。あなた達が○○と言ったから昇平くんが怒ったんだよ」と指導してくれている。
でも、小学2年生。異質なもの、普通と違うものに気がつき始めて、それにちょっかいを出すようになる年代。しかも、男の子。
先生がいくら注意しても、なかなかおさまらないだろうな、と予想はつく。
いじめというほど悪質なものではないようだけれどね・・・

ちなみに、児童館でこういう状況だろうということは、昇平を見ていて、なんとなく察していた。
最近、昇平がお兄ちゃんのちょっとしたからかいにも過敏に反応して「馬鹿って言うな!」「このやろー!」なんて激しい調子で言い返すようになっていたから。

さてさて、どうしたものやら。

今までは、昇平自身が他人にあまり関心がなくて、自分の遊びに没頭していたから、トラブルも少なかった。
人と関わりたい気持ちが伸びてきた分だけ、比例してトラブルも増えてきたのだ。
成長はとても嬉しいけれど、成長は同時に、新しい問題も呼び寄せてくるんだよね。
昇平が他人の言動を「無視」することができれば、問題はすべて解決するんだけれど、それができないということが、障害の障害たるゆえんで。
他人の言動に巻き込まれないようになるまでには、まだもうしばらく成長を待たなくてはいけないだろうな。

   ☆★☆★☆☆★☆

とりあえず、もうすぐ夏休みにはいる。
児童館は午後から利用するようにしようと考えている。
昇平自身も、丸一日いると疲れてしまうのだ。
夏休みは、通常より児童館を利用する子どもの数が多くなるし・・・でも、先生の数はいつもと変わらないし。
母は午前中から仕事があるので、おばーちゃんが夏休みを取って見ていてくれることになった。おばーちゃんの仕事の都合がつかないときには、お兄ちゃんに頼んで、お兄ちゃんも部活でダメなときには母が仕事を休んで・・・

こういう状況も、実は、児童館で対応する先生の数が多くなれば、ほとんど解決することなのだ。
子ども50人に先生2人では、どうしたって大変。それが分かっているから、こちらも無理な注文はできない。
でも・・・でもね。
どうせ税金を使うなら、こういう必要なところに使って欲しいな、とつくづく思う。
本当に。

夏休み。今年はどんなふうに過ぎていくことだろう。

[03/07/15(火) 14:36]

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