昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

夏休み中の成長

学校は夏休み中だが、昇平は毎日ぐんぐん成長しているような気がする。
特に、人とのやりとりに関する成長が著しい。
昇平は今までになく兄と一緒に遊ぶことが多い。
遊びの内容はゲームか部屋の中での戦いごっこ(レスリングとかボクシングとか、呼び名はいろいろ変わるけれど)なのだが、とにかく、お互いに暇になると相手を誘って一緒に遊んでいる。
兄と昇平の年の差は6歳。
今までは昇平のほうが交流能力が低くて、一緒に遊んでもすぐに終わってしまっていたのが、この夏はかなり長い時間、兄と関わっていられるようになったのだ。
もちろん、兄のほうでも大人になって、年下の弟の扱い方が上手になったということもあるけれど。
2人がテレビ画面に向かって、ああだこうだ話し合いながらゲームを進めているのを見ると、なんとも感慨深い思いにひたってしまう。ちゃんと、こんな日が来るんだね。

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ところが、その兄が昨日から郡山市の母の実家に泊まりに行ってしまった。
とても暑い一日で、昇平はクーラーの効いた部屋で一人でお絵かきをしたり、ブロックをしたりして遊んでいた。
夕食の時、おじーちゃんが昇平に尋ねた。
「お兄ちゃんが泊まりに行っちゃって、昇平くんは寂しいですか?」
すると、昇平、肩をすくめるような感じで
「ちょっとね」
と答えた。
その大人びた受け答え方に、おじーちゃんはびっくり、おばーちゃんと母も感心してしまったのだった。
本人は、何故自分の答えがそんなに大人に驚かれるのかと、不思議そうな顔をしていたが。
兄を恋しがって泣くほどではない。でも、いないとなんだかつまらなくて、ちょっと寂しいな。そんな気持ちなのだろう。
こんな複雑な気持ちも、今までには見られないものだった。

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午前中の学習は、毎日ずっと続いている。
休んだのは、母と一緒に郡山に泊まりに行った2日間だけ。それも、出かける前にその分の学習をすませておくことができた。
正直、こんなにコンスタントに続くとは、母自身が思ってもいなかった。
漢字の練習やたくさん並んだ計算問題には、文句を言ったりかんしゃくを起こしたりすることもあるけれど、それでも、母があまり強くいわなくても、自分で気持ちを立て直して学習に戻ることができる。
やるべきことはやらなくちゃいけない。そんな気持ちがしっかりと根付いてきている気がする。

かんしゃくを起こすのは、自分に分からない問題にでくわしたり、大量でできそうにないと感じてしまったとき。そんなときには、漢字なら答えを見て写し書きしてよいことにしているし、算数の問題なら途中で休みながらやることもある。
同じ傾向の問題が続かないように、いろいろ取り混ぜてやるようにもしている。漢字の練習をしたら次は音読、そして算数をやって、もう一枚国語の問題、というように。同じような問題が続くと、飽きて嫌になってしまうから。
一日の学習時間が30分を超えないように、ということにも気をつけている。(というか、それ以上は母がつきあえないので、そこで切り上げられるように配分している。)
余裕を持ってできることになら、本人はちゃんと取り組む。
そこの設定が、小学2年生の彼には、大切なのかな、と感じている。

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庭に出てアリにハチミツをやって観察したり、ミニカボチャを使ってジャック・オー・ランタン(カボチャ提灯)を作ったり、料理をしたり。夏休みならではの活動を満喫している昇平。
この週末には昇平のたっての願いで、家族4人でキャンプに行ってくる。かまどでバーベキューをして、テントに泊まるのだ。
田舎に暮らしながら、自然をよく知らない子どもたち。どんな反応をするのか、今から興味深い。

始まるときには、いったいどんな夏休みになるのかと戦々恐々としていた母だけれど、意外にも楽しい時間を一緒に過ごすことができて驚いている。
子どもはしっかり成長していくものなんだと、つくづく感じている夏休みだったりする。

[03/08/11(月) 07:38]

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