昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

初めてのキャンプ(後編)

これは後編です。
先に前編をお読み下さい。

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さて、夕闇が漂い始めたキャンプ場で、いよいよお待ちかねのバーベキューを開始。
アウトドアクッキングは男性の仕事だと母は思っているので、かまどに炭をおこして鉄板をのせ、肉や野菜を焼き上げるまで、すべて旦那とお兄ちゃんにお任せした。
昇平は塩漬けにしたキュウリを切る役。
母は持って行ったカセットコンロでお湯を沸かしてコーヒーを入れ、レトルト白飯を温めてワカメご飯を作った。
とってもおいしかった! ・・・が、食材が少なめだったのが失敗! 結局、明日の朝のおかず用に持って行ったウィンナー2袋を加えて、やっとお腹が落ち着いた。
外での食事って、家での食事よりずっとたくさん食べられるんだったわね。この次は絶対に多めに準備するぞー!
残った炭火で焼き芋を焼いたり、焼きマシュマロを作ったり。いかにもアウトドアという夕食になった。
「おいしい!」「最高においしいー!」と昇平が何度も何度も言っていたのが、とても印象的だった。

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その夜、テントの中で水道管ゲーム(カードゲーム)をしているうちに、雨が降り出した。小雨と言うにはちょっと強い雨。テントの上の梢からしずくが落ちて、ボツボツと音がしている。でも、灯りを消すと、日中の疲れで旦那と子どもたちはすぐに寝てしまった。
母は10時半まで寝付けなくて、朝5時には目が覚めてしまった。が、これはいつもの私の生活パターン。体内時計の通りに寝て起きていたらしい。

朝食は、テントの前覆いをロープで樹に縛りつけて簡易タープにし、その下でカセットコンロでパンケーキを焼いた。
前の晩、近くの町で調達してきたウィンナーも焼き、スクランブルエッグと牛乳を添えて。
早々に撤収していくグループがテントの前を通っていく。どこかで朝食を食べるつもりなのだろう。テントの中で朝食を取っているらしい人達も。でも、雨を眺めながら食べる朝食も、なかなか捨てがたいものがあった。

その後はもう、遊ぶこともできなかったので、私たちも荷物をまとめて撤収した。雨の中、レインコートを着込んでの作業になった。リヤカーで駐車場まで荷物を運ぶので、旦那は大変だったけれど、こんなに雨の中を歩き回るのも滅多にないことだから、昇平は楽しそうだった。

結局、午前10時過ぎには帰宅。
でも、家に帰ってみたら、意外なくらいくたびれていることに気がついた。初めてのキャンプ。皆、それぞれに緊張したり、がんばったり、体力を使ったりしていたらしい。
日曜日の残りの時間は、キャンプ道具を片づけたり、のんびり休んだりして過ごした。

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お兄ちゃんは、滝を見にいったこととサルナシの実物を見つけたことが、最高に嬉しかったらしい。
昇平は「ぜ〜んぶ楽しかった!!」と言った。
「毎年の恒例行事にしようかな」と旦那も言っていた。
母も、とても楽しかった。家族全員で楽しめたことが、何より最高に嬉しかった。
来年もまた行こうね。みんなで行こうね。
そう何度も念を押したのは、他ならないこの母だった。(笑)

[03/08/18(月) 16:49]

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