昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
心配性
近頃、昇平は心配性だ。
母が買い物から帰ってくるのが遅いと心配し、病院に行く日だと言えば心配し(普段の行いが良くないと自分で分かっているからかも)、母や先生に叱られると許してもらえないんじゃないかと心配している。
二学期開始直前も、やっぱり不安だったようで、二、三日落ち着かない様子だった。一週間が過ぎたら学校のペースも大分取り戻してきたようなのだが、六年生が宿泊学習でナイトハイクや滝登り(沢登り)をしてきた話を聞くと、「ぼく、夜暗い中で迷子になっちゃう。滝に落ちておぼれちゃうよ」とまたまた心配になってくる。
昔のあの剛胆さはどこへ行ったのやら・・・とも思うのだが、あれはまだ本人が未熟すぎて、自分が置かれている状況も、目の前で何が起こっているかも読み取れなかったための大胆さであって、本来の性格が図太かったわけではないから、しかたないと言えばしかたない。
実は、心配性なのは昇平だけではない。
お兄ちゃんも本当に心配性だ。出方がちょっと違う部分もあるが、心配になるといても立ってもいられなくなって自分のコントロールを失う、という点では、お兄ちゃんの心配性の方が昇平を上回っているような気がする。
母が外出からなかなか帰らないと心配するのは、お兄ちゃんもまったく同じだった。かなり上の学年になるまで、一人で留守番もできない子だった。
先日、昇平と2人で留守番をしたら、昇平は「帰りが遅い」とすごく心配したらしいのだが、お兄ちゃんのほうは動じていなかった。母が帰っても、「遅いって言って、昇平が心配してたよ」と、さらりと報告してくれた程度。
後からそのときの様子を聞くことができたので、「昔の自分に似てると思ったでしょう?」とお兄ちゃんに言ったら、「そっくりだよ」と苦笑いしていた。
自分自身が不安でどうしようもない気持ちを味わってきたから、昇平が今、同じように心配しても、それを責めるでもなく、しかたないものとして受け入れられるのだろう。
そんなお兄ちゃんも、小学校高学年になるあたりから徐々にたくましくなってきて、中学生になってからは、一人で1時間半も電車に乗って祖父母の家まで行けるほどになった。
もう、母の帰りが遅くなっても気をもむこともない。
昇平もきっといつか、お兄ちゃんと同じように、神経太く生きられるようになる時期が来るのだろうと思う。
似ていないようで、実はよく似たところの多い我が家の息子たち。お兄ちゃんが指針になってくれるので、昇平が助かっている部分はとても多い。
不安を解消するために大事なのは、正確な情報。
そして、自分自身だけでも解決できる(だろう)という自信。
その見通しが立てば、不安はぐっと減るから、心配性もあまり顔を出さなくなる。
心配性は持って生まれた性格だし、成長を待つしかない部分も大きいけれど、それを軽減する手伝いはできるかもしれないな、と思っている。
でも、一番大事なのはきっと、子どもの心配性を親が心配しすぎないことなんだろうなー、とも思う。(爆)
[03/09/03(水) 22:07]