昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

がんばる場面とリラックスの時間

最近、なんだか本当に昇平の雰囲気が違う。
ぐっと落ち着いてきて、その分、自分の中でいろいろ考えたり判断したり、感じたりしているように見える。
リタリンが切れる時間帯が過ぎても、がんばれることも多くなってきた。
学校が始まると、学習はどうしても夜になるのだけれど、漢字の練習にも算数の計算問題にもちゃんと取り組もうとする。
ただ、もちろん、集中力は弱くなっているので、ともすると「できなーい」「わかんなーい」と言い出すのだけれど、それでも励ましを受けたり、自分で工夫したりして、宿題を終わらせることができる。
本当に進歩してきたなぁ、と思う。

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他人と一緒に遊ぶのも、ますます好きになってきている。
今、我が家では親子で「ファンタシースター・オンライン」というゲームをやっているのだけれど、お兄ちゃんをチームリーダーに、皆で協力しながらステージをクリアして、そこのボスを倒している。
敵と戦っている最中に、目に入った宝箱を開けに戦線離脱したり、チームを離れて勝手にフラフラとどこかへ行ってしまうあたりは、いかにも昇平なのだけれど、呼ばれればすぐに戻ってくるし、戦い方も上手になってきている。
方向音痴の母がゲームの中で迷子になると、道案内してくれるのも昇平。
このゲームでは、母はすっかり「子どもに助けてもらう役」。(笑)
でも、だからこそ、子どもたちはこのゲームがいっそう好きなのかもしれない。
別に遊び方のSSTのためにこのゲームを買ったわけではなかったのだけれど、思いがけない効果も出ていて、ちょっと嬉しい母だったりする。

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その一方で、昇平は学校から帰ってくると、決まって隣の部屋で一人きりで過ごすようになっている。
部屋にこもっている時間は、その日によって違うのだけれど、その間、昇平は部屋のドアも閉め、お気に入りのビデオを流しっぱなしにし、小さな折りたたみテーブルを自分で出して、お絵かきをしたりおもちゃで遊んだり、とにかく自分の好きなように一人遊びしている。
二学期が始まったばかりや、月曜日には、一人遊びの時間が長くなる。
どうやら、学校で大勢の中でがんばって過ごしてきた緊張と疲れを、一人の部屋で解きほぐしているらしい。
昨日も、午後3時頃から夕食に呼ばれる6時半まで、ほとんど一人きりで過ごしていたけれど、その後は、夕食もたっぷり食べたし、夜の勉強も機嫌良く取り組んでいたし、その後のゲームでは大ハッスルして、中ボスを倒して得意満面になっていた。

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本当に、最近よくがんばっている昇平。
でも、そのためにはやっぱり、がんばる場面とリラックスする時間の両方が必要なんだな、と思う。
リラックスして、英気を養える時間があるから、「ここではがんばってみよう」という力が湧いてくるんだろう。
よく遊びよく学べ・・・ではないけれど、こういうバランスというのは大事だな、と思う。

[03/09/09(火) 13:59]

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