昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

最近、嬉しかったこと

地元の運動会におじーちゃんが参加して、宝拾いで拾った菓子袋を持ち帰った。
夕食後、おじーちゃんは昇平を呼んで袋を渡して言った。
「これを昇平くんにあげます。お兄ちゃんと一緒にわけて食べなさい」
「うわーい! ありがとうー!!」
昇平、飛び上がって喜んで、すぐに二階に駆け上がっていった。

すると、二階から昇平の「きゃー!」という悲鳴。
はてな、と思って上がっていくと、部屋の真ん中のテーブルの上に、洗剤やらティッシュボックスやらが並べられていた。
宝袋の中身は、お菓子ではなく雑貨品だったのだ。

「お菓子だと思って開けたら、中身が洗剤だったから、昇平、ものすごい顔で驚いていたよ」
と、すぐそばで見ていたお兄ちゃんが教えてくれた。
「嘘をついた!」
と怒り出す昇平。でも、母が
「おじーちゃんは中身がお菓子だとばかり思ったんだよ。それで昇平くんに、お兄ちゃんと分けな、って言って渡してくれたんだよ」
と教えると、納得して、あとは宝袋のことは何も言わなくなった。

「昇平、ルンルンと大喜びで袋を開けたんだよ。昇平がかわいそうだったなー」
後から、お兄ちゃんが教えてくれた。
そうだね。でも、説明を聞いたら怒るのをやめて納得できた昇平は、大人になったと思うよ。
本当に偉かったね。

   ☆★☆★☆☆★☆

昇平は最近、母と兄とPSO(ゲーム)をするのにもはまっている。
勉強を終わらせるとゲームができる約束になっているものだから、毎日言われる前から宿題に取り組んでいる。
昨日も、母が夕食の後かたづけを終えて二階に上がって「宿題やりなさいよー」と声をかけると「もう終わっちゃったよ」と得意そうな顔で部屋から出てきた。
「あら、もう終わったの? すごいね。チャレンジもやったの?」と母が言うと
「終わった!」とにこにこ顔で言って、またぴゅっと部屋に飛び込んでいった。
実はそのとき、昇平は宿題を終わらせ、チャレンジの問題に取り組んでいた真っ最中。
母に気づかれないように急いで問題を片づける昇平の努力に敬意を表して、気がつかないふりをして、別室で待っていた母だった。

ちなみに、兄の方も「今日の勉強が終わったら一緒にPSOをやろう」と言うと、即座に自分の部屋へ飛んでいって机に向かう。兄弟揃って、ご褒美の効く性分なのね。(笑)
我々3人のパーティは、PSOをまだまだクリアできそうにない。PSO効果は当分続きそうだ。

   ☆★☆★☆☆★☆

昇平の、もうひとつの最近のお気に入りは「だるまさんがころんだ」。
母と2人で部屋の中で遊ぶのだが、これがまた、なかなか楽しい。一生懸命止まったり、鬼にタッチをして全速力で逃げたり。
こんなふうに昇平と一緒に遊べる日が来るとはなぁ、と母は内心、感無量。
何でもない、当たり前の子どもとの日々。
でも、その当たり前がとても嬉しい、このごろだったりする。

[03/10/09(木) 16:16]

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