昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

小さな事件

今週はとても穏やかに日々が過ぎている。
鼻をぐずぐずさせていた風邪もだいぶ抜けてきたようだし、特に大きな行事もないし。(明日は授業参観があるけれど)
学校では地区の作品展に出すパズル作りに精を出していたらしい。ベニヤ板に思い思いの絵を描いて、電動糸鋸でピースに切り分けていく、というもの。最初、先生の話をよく聞かないで、ちょっとだけ失敗してしまったものの、その後は上級生のやっている様子をよく見ながら、上手に作業に取り組んでいたらしい。2年生にはちょっと難しい課題だったのだけれど、よくがんばったな、と思う。

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そういえば、一昨日の火曜日、下校時にちょっとした事件があったらしい。
火曜日は母が外で仕事の日なので、学校の後、交流学級のお友だちと一緒に児童館へ行くことになっているのだが、その日に限ってゆめがおかの授業が少し長引き、昇平が行ったときには、交流学級のお友だちはもう児童館に出発してしまっていたのだそうだ。
置いて行かれちゃった! と昇平はびっくりして、「ちょっぴり泣いてしまった」(昇平談)のだけれど、すぐに隣のクラスの担任が来てくれて、そちらのクラスのお友だちと一緒に、児童館まで行くことができたのだという。

お風呂の中でその話を聞かせてくれた後、昇平がちょっと不安そうな顔になって言った。
「でも、もしも隣のクラスの先生もいなかったら、どうしよう。誰も、だーれもいなくなっちゃってたら、ぼく、どうしたらいいんだろう」
うんうん。そんなふうに心配になる気持ちは分かるよ。
君は、自分にまだ充分な対処能力がないのを承知しているんだよね。
「そのときには、ゆめがおかに戻って、森村先生にお話ししてごらん。もしも、森村先生もいなかったら、職員室に行くといいよ」
「もしも、職員室にも誰も先生がいなかったら!?」
「それは絶対にあり得ません」
子どもが学校にいる間は、絶対に先生も学校にいるように決まっているからね、と教えると、昇平はまだ不安そうな顔をしていたものの、なんとか納得したようだった。

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この件は、連絡帳で森村先生にもお伝えしておいた。
でも、実際には昇平が自分で先生に話したらしい。

昇平が、置いてきぼりにされてちょっと悲しかったけれど、我慢して、他のクラスの子と仲良く児童館に行った、と話したので、一緒に聞いていたゆめがおかの上級生たちが昇平をたくさん誉めてくれたらしい。
それで、昇平も少し得意げな顔になったとか。
事件(?)自体はちょっぴりショックだったかもしれないけれど、それを乗り越えるための手段を知る機会になったし、小さな自信にもつながったらしい。
笑ったり楽しんだり、というのも大事だけれど、ときにはちょっぴり涙して、どうしたらいいかな? と考えるのも、大事なことだなぁ、と思ってしまった。

それにしても、昇平は本当にいい先生や上級生に恵まれているなぁ。
ありがたいありがたい。

[03/11/20(木) 16:29]

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