昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

小さなエピソード・2

日常の中で起こる、ささいな、でも、そのまま忘れてしまうにはちょっぴりもったいないようなエピソードを、時々拾っています。

   ☆★☆★☆☆★☆

風邪が良くなってきた昇平。昨日はもう布団に寝ることもなく、一日部屋で過ごしていた。
パソコンでオンラインゲームをしたり、学校から持ち帰った粘土で工作をしたり、厚紙を切り抜いて色を塗ったり。

ふと気がつくと、粘土で作った人形や厚紙で作った人形を動かして、なにやらぶつぶつ言いながら遊んでいた。
大好きなカービィやパックマンなどの人形だ。
聞かないふりをしながら、それとなく耳を澄ましていると、どうやらカービィやパックマンが一緒にアイテム(紙粘土で作ったもの)を追いかけたり、競争したりしているところらしい。
たぶん、ゲームの場面の再現なのだろう。とはいえ、カービィとパックマンが一緒に登場するゲームなどあるわけはないので、本人のオリジナルストーリィになっているようだった。

ぶつぶつ言っているのは、人形同士の会話だった。
「一緒に行こう」「うん、行こう」とか「やったね」とか「しまった、失敗したぞ」とか、いろいろしゃべりながら人形を動かしていた。

   ☆★☆★☆☆★☆

なんのことはない、ただの「人形遊び」なのだけれど、今までそういう場面があまり見られなかっただけに、母はちょっと感動していた。
頭の中で、一人二役、三役をやって、会話を使い分けて、ストーリィを進めて・・・。

年齢的には本当はもっと幼い子どもの遊びかもしれないけれど、母は、すごく嬉しかった。
こんな遊びもできるようになったんだねぇ。
遊びに没頭している昇平を邪魔したくなくて、そーっと見守っていた母だった。

[03/12/10(水) 11:11] 日常

[表紙][2003年リスト][もどる][すすむ]