昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
小さなエピソード・2
日常の中で起こる、ささいな、でも、そのまま忘れてしまうにはちょっぴりもったいないようなエピソードを、時々拾っています。
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風邪が良くなってきた昇平。昨日はもう布団に寝ることもなく、一日部屋で過ごしていた。
パソコンでオンラインゲームをしたり、学校から持ち帰った粘土で工作をしたり、厚紙を切り抜いて色を塗ったり。
ふと気がつくと、粘土で作った人形や厚紙で作った人形を動かして、なにやらぶつぶつ言いながら遊んでいた。
大好きなカービィやパックマンなどの人形だ。
聞かないふりをしながら、それとなく耳を澄ましていると、どうやらカービィやパックマンが一緒にアイテム(紙粘土で作ったもの)を追いかけたり、競争したりしているところらしい。
たぶん、ゲームの場面の再現なのだろう。とはいえ、カービィとパックマンが一緒に登場するゲームなどあるわけはないので、本人のオリジナルストーリィになっているようだった。
ぶつぶつ言っているのは、人形同士の会話だった。
「一緒に行こう」「うん、行こう」とか「やったね」とか「しまった、失敗したぞ」とか、いろいろしゃべりながら人形を動かしていた。
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なんのことはない、ただの「人形遊び」なのだけれど、今までそういう場面があまり見られなかっただけに、母はちょっと感動していた。
頭の中で、一人二役、三役をやって、会話を使い分けて、ストーリィを進めて・・・。
年齢的には本当はもっと幼い子どもの遊びかもしれないけれど、母は、すごく嬉しかった。
こんな遊びもできるようになったんだねぇ。
遊びに没頭している昇平を邪魔したくなくて、そーっと見守っていた母だった。
[03/12/10(水) 11:11] 日常