昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

「信号機」〜SSTレポート・4〜

昨日は今年最後のSST(正確にはCSST=子ども向け社会技能訓練)があった。
セッションも4回目。子どもたちもお互いの顔やその親の顔を覚えて、会うとニコニコと挨拶するようになってきている。

今回のセッションの内容は、前回に引き続き「信号機」。
なにか不愉快な出来事があっても、かっとなって怒ったり叩いたりせず、「赤信号=深呼吸して」「黄信号=よく考えてみて」「青信号=ことばで気持ちを伝えよう」という練習。
ADHDのある子どもたちには、衝動的に怒ってしまう子が多いので、これがとても重要な訓練になるのだ。

とはいえ、昇平に関して言えば、「信号機」はすでにクリアしている課題。
もともと、かっとなって怒ることがとても少ないのに加えて、「気持ちを行動ではなくことばで言い表すこと」をゆめがおか学級でも家庭でも繰り返し教えられてきているので、不愉快な体験をしても、すぐに青信号に切り替えられるのだ。
実際に学校や家庭で「信号機」を使ってみる、というのが前回のセッションの宿題だったが、それを使う機会はなかった、という森村先生の話だった。

同じ衝動性のコントロール訓練なら、昇平にはむしろ「他人の話に割り込まない」とか「誰かと話している人には一方的に話しかけない」という練習のほうが必要だろう。
これに関しては、まだまだ自覚と練習が必要な状態だから。
今後のセッションでは、こういう内容も出てくるだろうから、今から楽しみにしている。

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我が家としては、最終的には、昇平が他の子どもたちに上手に話しかけたり、一緒に遊んだりできるようになることが目的・・・というか、理想なのだけれど、これに関してはまだもうしばらく成長を待つ必要があるな、と思っている。

昇平はまだ、やっと他者に関心を持ち始めた段階。遊びも平行遊びの割合がまだ多い。
時々、気が向いたり、誘われたりすると、子ども同士で遊んだりするけれど、ひとつの遊びの持続時間も短いので、遊びが深まらないし長続きしない。誘ってくれる子どもにしても、すぐに遊びが終わってしまうので、昇平ではものたりないに違いない。
最近、母と2人や、母と兄と3人でなら、自分から誘って簡単な遊びができるようになってきた。だるまさんがころんだ、ハンカチとり、あっちむいてほい・・・。人形を使って2人で遊ぶこともできるようになってきた。母や兄になら、昇平も「遊ぼう遊ぼう」とコールを連発する。
今ようやく、この発達段階まできたんだな、と思う。遊びの年齢からすると、3才程度かな。
今学んでいるSSTが本当に威力を発揮できるようになるのは、もうしばらく後のことかもしれないなぁ、と思いながら眺めている。

ま、予習しておくのも悪くはないだろう。
考えてみれば、ペアレント・トレーニングだって、母が習い始めたときには、昇平にはまだ時期尚早だったのだもの。それでも時期が来たときにはしっかりと役に立ったし、なにより母の心構えが違っていて、とても助かったのだから。
欲を言えば、実際のセッションの様子を母も自分の目で見たいところなのだけれど、その時間帯、親は別の部屋で学習会を開いていて、それはそれでとても意義があるので、なんとも口惜しい思いでいる。
あー、体が2つ欲しいなぁ。(笑)

[03/12/28(日) 09:45] 療育

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