昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
大掃除
これが今年最後の日記になるでしょう。
皆様、今年も一年ほんとうにお世話になりました。
昇平は、タイトルの通り、自分なりのペースでてくてくと歩いて成長していくような子ですが、それでも、確実に前へ前へと進んでいます。親もまた、そんな昇平のおかげで日々成長させてもらっています。
来年もまた、我々親子の歩みを見守っていただければ嬉しいな、と思っております。
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さて、今日のネタは昨日の大掃除の様子。
昨日は大掃除に加えて、おばーちゃんは正月のお餅つき。(むろん、餅つき機を使うけれど)
家の中は朝からいつもと違って、ばたばたした雰囲気に包まれている。
ADHDのある子は、こういう雰囲気にすぐ巻き込まれてしまうらしい。
リタリンを飲んでいるにもかかわらず、やたらとハイテンションで落ち着きがない。
あっちへばたばた、こっちへばたばた。一階と二階の間を走り回っていた。
その後、母が二階の大掃除に取りかかると、掃除をしていなほうの部屋で昇平はずーっとお絵描きや工作をしていた。
「お母さん、お掃除が終わったら遊ぼうね」とは言われていたけれど、母は、大晦日までに掃除が終わるかどうかの瀬戸際で、とても希望通りには遊んであげられない。
後ろめたい気持ちのまま、静かに絵を描いている昇平に感謝していた。ごめんねぇ。お正月になったらいっぱい遊んだりしゃべったりしようねぇ。
結局、昨日の大掃除は夜9時頃までかかってしまった。
最後にやったのは、昇平のこれまでの作品の整理とおもちゃの整理。
昇平が描いた絵が菓子箱にあふれんばかりにたまっていたし、紙粘土の作品やブロック、ビー玉、その他諸々の細かいおもちゃが、おもちゃ籠の中で入りまじって、探し出すのにも遊ぶのにも大変な状態になっていたのだ。それも4籠くらい!
昇平に「整理しなさい」と言っても難しいのは分かっていたので(何しろ、彼はADHD。目の前にものがたくさんあり過ぎると、頭の中が混乱して整理がつけられない状態に陥ってしまう)、お絵描きの絵は、こんなふうに選ばせた。
1.まず、昇平を座らせる。母はその脇に座る。
2.昇平の描きためた絵を、比較的新しいものから、5枚ずつ昇平の前に並べる。
3.「残しておきたい絵」は箱の中に、「捨ててもよい絵」はテーブルの上に、それぞれ分けさせる。
4.「捨ててもよい絵」の中に、母が残しておきたい作品があったら、別の場所にキープする。
以上のような作業で、仕分けを続けた。
たぶん、お絵描き作品は200枚以上あっただろう。(その中には紙切れみたいな小さな作品もあるけれど)
最後には昇平も疲れてきたし、作品自体もだいぶ古くなってきたので、「え〜い、あとはもういらない!」と昇平はまとめてしててしまったけれど、それはそれでOKだろう。
最終的に、20枚程度の絵が箱の中に戻っていった。
母がキープした分も同じくらいあったけれど、これはビニール袋に入れて保存版。別の場所にしまった。
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この後、おもちゃや紙粘土作品の籠も整理した。
こちらは種類別の籠や箱を準備してから、
「残しておきたいものだけここに入れてね」
と言った。
ただ、あまりにも数が多すぎるので、母も積極的に手伝った。
絵の整理もした後だったし、昇平の集中力が続かなかったので。
これも最後には「あとはもういらない〜」とまとめて捨てるようになったけれど、それはそれでいいと思う。
ごちゃごちゃと残った、壊れたおもちゃやゴミのようなものは、母がゴミ箱に捨てて終わりとなった。
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ADHDのある子は整理整頓が苦手なことが非常に多い。(というか、ほとんどがそう)
でも、将来は自分で生活していくのだから、整理整頓ができないと困るようになるだろう。
それに、普段の生活の中でも、整理がつけられないと必要なものが見つけられなくなって、困ることが多くなる。
それで、私は時々、こんなふうにモノの整理をさせる。
必要、不要のチェックと、種類ごとの分類、不要品の始末。以前よりは少しスムーズにできるようになってきたな、と思う。
その甲斐あってか、自分の机の引き出しだけは、時々、自分から思い立って、整理したりいらないモノを捨てたりしているようだ。(本当にちゃんとできているかどうかは怪しいけれど。笑)
あわただしくも忙しい大晦日。
でも、この時期だからこそできること、教えられることもあるのかもしれないな・・・
などと思いながら、今年も一年終わろうとしている。
来年もまたよろしくお願い致します。(m_m)
[03/12/31(水) 06:27] 日常