昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

昇平にはかなわない

昨夜、母は疲れてちょっと機嫌が悪かった。
夕食の後かたづけを終えて二階に上がると、昇平がパソコンでゲームをやっている。
「もうゲームは終わりなさい。宿題の時間だよ!」
イライラと声をかけると、素早くその雰囲気を察した昇平が「お母さん、怒ってる?」と聞いてきた。
「お母さん、もっと優しく言ってよ」とも言ってくる。
「お母さんは今日は疲れたの。だから、あんまり優しく言えない」とぶっきらぼうに答えると(大人げないな・・・汗)、昇平はすぐにパソコンを終了し、机に向かった。
机の上にあったチャレン○努力賞の金メダルも首に下げ
「ぼく、これをつけて勉強するよ。そうすると、きっとすごくよくできるようになるから。そしたら、お母さんも優しくなるかもしれない」
聞こえよがしにそういって、勉強を始めた。

宿題の漢字練習・・・ものすごく丁寧な字で書いた。書き順まで正確。ひとつ上手に書くごとに「お母さん、上手でしょ?」と見上げてくる。
母の返事が少し和らいできたと見取ると、「これはもうなくても大丈夫。上手に書けるようになったよ」と言って、首から金メダルを外した。

音読・・・いつもなら見開き2ページだけで終わるのに、「今日は最後まで読むからね」と単元ひとつ分、10ページを読み切った。声の大きさ、読み方、感情の込め方、スピード、どれをとっても昇平としては最高レベル。

チャレン○・・・普段なら嫌がる国語の読み取り問題。ちょっとぶつぶつ言ったが、ちょうどそのとき、兄が母に勉強を聞きに来たので、また自分だけで学習に戻る。母が兄に説明を終えたときには「全部できたよ!」と嬉しそうに言ってきた。答え合わせしてみたら、文字のミス以外はちゃんと当たっていた。

さらに、明日の学習の準備をし、ランドセルに蓋をして、昇平は母の顔色をうかがった。
「お母さん、優しくなった?」
はいはい。ここまでしてもらったら、もう機嫌悪くなんていられませんってば。
あんたにはかなわないわよ、本当に。(笑)

その後、一緒にブロックで遊び、ふたりで同じビデオを見たのだった。

[04/01/20(火) 08:44]

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