昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

母がインフルエンザになる

ちまたでインフルエンザが流行していると聞いていたら、我が家にもついに上陸してきた。
まず、火曜日の夜からお兄ちゃんが熱を出し、続いて、水曜日の朝には私が熱を出した。
お兄ちゃんは一晩で熱が下がってしまったので、ただの風邪かもしれないと思ったものの、顔色が良くなかったので、学校を休ませて一緒に病院に行ったところが、お兄ちゃんからインフルエンザ反応が出た。
私はその時点では検査に引っかからなかったのだが、症状がお兄ちゃんとそっくりだったのでおそらく同じだろう、と言われていたら、夜になって38.9℃まで熱が上がり、さすがにフラフラ。やはりインフルエンザだった! とお兄ちゃんと一緒に特効薬を飲んでいたら、翌朝には熱が36℃台まで下がってしまった。う〜ん、話には聞いていたものの、インフルエンザの特効薬の効果は絶大らしい。

昇平は、学校でも家でもインフルエンザ患者がすぐ近くにいたのに、何故か熱が出ることもなく、今のところは元気いっぱい。
母は一晩で熱が下がったおかげで学校まで車で送迎ができて、ありがたかった。
とはいえ、他の人にうつしてしまっては大変なので、学校の送迎は昇降口前まで、買い物もおばーちゃんに仕事帰りにしてきてもらうことにして、極力人混みの中には入らないようにしていた。

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ところが、困ったことがひとつ。
このインフルエンザ、食欲がまったく落ちないので、お腹をすかせたお兄ちゃんが家の中のお菓子をすべて食べてしまって、昇平が学校から帰ってからのおやつが全然なくなってしまったのだ。
母は買い物には出たくない。
そこで、下校途中の車の中で昇平に持ちかけた。
「お母さんはインフルエンザだから買い物にお店に入れないんだ。昇平くん、ひとりでセブ○イレブ○でおやつを買ってきてくれるかな?」
すると、昇平は張り切った顔になって「いいよ! ぼくがひとりでお買い物するよ!」。
母がコンビニの前で車を停めると、手に三百円を握りしめてひとりで店に飛び込んでいった。
そのまま待つこと5分。昇平が買い物のビニール袋を手に提げ、おつりを握りしめて、店から出てきた。
にこにこと得意そうな顔をして「買ってきたよー! (意外と)安かったよ!」と言って、おつりを母に渡してきた。
レシートとつきあわせてみたが、ちゃんと金額も合っている。
「ひとりで買い物できたね〜! 偉かったね〜!」とたくさん誉めてやった。

翌日、またおやつが足りなくなった。
今度は、お兄ちゃんが食べるものも何もなくなってしまった。
そこで、メモに「(昇平の)おやつ、ポテトチップス、食パン」と書いて昇平に手渡して買い物を頼んだ。
すると昇平、「ぼく、落書き帳がなくなったから、それも買いたいんだ」
落書き帳は、行きつけのスーパーの2階に行かないと買えない。
「ひとりで行ける?」と聞くと、「行ける!」と元気なお返事。
そこで、ついでに足りなくなっていた漢字ノートも頼んでみたら、「いいよ」とすぐに承知してくれた。
今日の買い物は、コンビニでおやつとパン、そして、スーパーで落書き帳と漢字ノートを買うことになった。

コンビニは、昨日も買い物していたので、あっさりクリア。昨日より大きなビニール袋を下げて、意気揚々と戻ってきた。
スーパーの方は、さすがにコンビニより少し時間がかかったが、ちゃんと買い物の袋を持って元気に出てきた。おつりとレシートを入れた小さなビニール袋も持っている。レジの人が気を利かせて、袋に入れてくれたらしい。
そうか。小さなお財布を持たせれば良かったんだわ。
「どうもありがとう。昇平くんが買い物してくれたおかげで、すごく助かったよ」と言うと、「うん」と得意そうな顔をした昇平だった。

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母が熱を出して寝ているときには、「お母さん、食べて元気になってね」と食べ物を枕元に置いてくれたり、「注射してあげるよ」とおもちゃの注射器を持ってやってきたり、いろいろと心配してくれた昇平。
お兄ちゃんのことも「どうしてる?」「元気になった?」と、しきりに気にしていた。
自分以外の人のことも心配できるようになったんだね。

家族が病気になるというのは決して良いことではないけれど、(ましてそれが母親だといろいろ支障が出てきて大変なのだけれど)、そんな中でも成長していく部分があるのかもしれないなぁ、なんて思っている。

[04/01/30(金) 14:07] 日常

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