昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

豆まき

昨日は節分。
夜、母が仕事から帰ると、昇平が豆まきしたくてうずうずしながら待っていた。

例年、我が家ではおじーちゃんが鬼の面をかぶり、子どもたちが落花生をぶつけて家から追い出す真似をするのが恒例になっていた。
ところが今年は2月になるや、昇平が「ぼくが鬼をやるよ!」と言い出して張り切っていた。
母が荷物を降ろすのも待ち遠しい様子で階下へ降り、赤鬼の面をかぶる。
落花生の袋はお兄ちゃんが抱えた。

と、ここで昇平が突然くるりと向きを変え、テレビの上の鏡をのぞき込んだ。
鬼の顔の自分がおもしろかったらしい。けらけらと大笑いを始める。
「こらー! 鬼、早く来いー!!」
とお兄ちゃんに呼ばれて、それでも笑いながら廊下にやってくる。

本当は各部屋で豆をまきながら、鬼を玄関の方へ追いやり、開け放した戸から外へ追い出す、というのが本式なのだが、我が家はなぜか変則的。まず、玄関から鬼を外に追い出し、続いて、各部屋に豆をまいて、だんだん二階の方へと移動した。

おじーちゃんが鬼だと遠慮するお兄ちゃんも、相手が昇平となると大はしゃぎ。「鬼は外! 鬼は外!」と昇平に豆をぶつける。
昇平も歓声を上げながら家中を逃げ回り、階段を駆け上がって、部屋の真ん中でまたキャアキャア笑っていた。
時々、わざと「鬼はうちー!」なんて言ったりもしている。
最後にベランダを開け放し、そこから昇平に外に出てもらって、豆まきは終了。
「あー面白かった!」
異口同音に子どもたちが言う。

   ☆★☆★☆☆★☆

子どもたちは大満足の豆まきだったけれど、例年鬼の役だったおじーちゃんは、出番がなくてちょっと淋しそう。
「来年は鬼の面を2枚準備しましょうね。大きい鬼のと小さい鬼のと、二人分」
後でおばーちゃんとそんな話をして、こっそり笑い合った。

[04/02/04(水) 14:29] 日常

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