昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「仲間に入ろう」〜SSTレポート・7〜
SST(CSST)の7回目があった。
今回のタイトルは「仲間に入ろう」。
何人かの友だちが遊んでいるところに上手にまぜてもらうためのスキルを身につけるのが目的。
SSTも後半に入っているので、一対一のスキルから、一体集団のスキルの練習に入りました、と内容説明のプリントには書かれている。
いつものように、親は別室で勉強会なので、スタッフや昇平自身のことばから内容を想像するしかないのだが、こんな場面が設定されていたらしい。
友だち数人がトランプで楽しく遊んでいる。そこへ、まぜてもらいたい子がやってきて、何も言わないで勝手に遊びに入ってきて、先に遊んでいた子たちから非難されてしまった。
これをスタッフが演じてくれるのを見た後、それではどうしたらいいだろうか・・・と考えたらしい。
ここで身につけて欲しいスキルは
1.話しかける人の名前を呼んでから話す。
2.きちんと「入れて」「まぜて」「一緒に遊ぼう」などと言う。
これを確認した後、子どもたち自身でロールプレイングを行ったのだが、「できる人?」と言われて、今回も真っ先に昇平が手を挙げたらしい。
話しかけたことばも
「一緒に混ぜてください。お願いします」
と言って、丁寧に頭まで下げたのだという。
・・・これだけやられたら、「だめだよ」と答える人も少ないだろうなぁ。
とっても上手にできた、とお友だちやスタッフからたくさん誉められたようで、セッション後にその話が出たときも、密かに得意そうな顔をしていた昇平だった。
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ただ、親の勉強会の席でこのセッションの説明があったとき、ひとりのお母さんからこんな意見が出た。
「まぜて、と言って遊びに混ぜてもらえたときはいいんです。遊びの内容では、まぜてと言っても入れてもらえないこともある。そういうとき、相手の説明する理由に耳を傾けて、それで納得できるような、そんな練習もしてもらえると助かるんですが・・・」
まったくそのとおりだな、と思った。
まずは、仲間に入れてもらうところからだけれど、その上には、仲間に入れてもらえなかったときにどうするか、というスキルが必要になってくるわけだ。
普段はおとなしい昇平でさえ、入れてもらえなかったり、思い通りにならなかったりするとかんしゃくを起こすから、これはかなり難しい課題ではあるけれど。
セッションは残り3回。その間にこの課題に取り組むチャンスがあるかどうかは分からないけれど、昇平も、いつかは身につける必要があるスキルだと思う。
次回のSSTは2週間後。テーマは「友だちをさそってみよう」。
[04/02/15(日) 13:37] 療育