昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
授業参観〜新入生歓迎パーティ〜
水曜日、今年度初めての授業参観があった。
書き方や算数、国語といった授業が並ぶプログラムの中、ゆめがおか学級だけは「1年生入学おめでとうパーティをしよう」。
ふふふ・・・普通学級ではまずできない授業参観だわね。
今年ゆめがおか1に入ってきたEくんを、両方の組の上級生で歓迎する、というもの。
歓迎のことばを分担して読み、お菓子を食べたり、ジュースを飲んだりしながら、Eくんに十分楽しめるようなゲームやクイズをしていた。
ペットボトルボーリング、ダーツ、「好きですか嫌いですか」クイズ・・・
今日の主役はEくんなので、何をするにもEくんを最優先にする約束だったらしいのだが、ゲームが始まれば、上級生だって自分もやりたくなる。
「ぼくもやりたい!」「ぼくもぼくも!」とにぎやかなこと、このうえない。
昇平もはしゃぎまくって、大騒ぎしながら一緒にゲームをしていた。
そんな中、とても目をひいたのが、5年生のBくんとCくん。
自分も本当はゲームをしたくてたまらなかっただろうに、下級生のためにペットボトルを並べ、順番を守らせ、小さい子を優先させたり、皆に公平になるように順番を回したり・・・今まで見たことがないような上級生ぶりを発揮していた。
6年生が卒業してしまって、あとはどうなっていくんだろう、と思っていたのに、ちゃんと新しいリーダーやサブリーダーが誕生してくる。
縦割り学級ならではの社会性の成長。
この子たちにとっては、国語や算数と言った教科授業だけでなく、学校での生活そのものが、本当にすばらしい勉強になっているんだな、と改めて感じた。
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さて、昇平はと言うと、まだまだ下級生気分を満喫していて、パーティの間もずいぶん母に甘えていた。
一つ年上のDくんは、弟が1年生のクラスに入学してきて、ちょっとお兄さんらしくなったけど、末っ子の昇平はやっぱり甘えん坊。
でも、そんな昇平も、時期が来たらやっぱり「上級生」になっていくんだろうね、きっと。
最後に子どもたちからEくんにプレゼントが手渡された。
綺麗にデコレーションした箱をあけると、中には車の工作、冠、折り紙、プラ板・・・子どもたちの手作りプレゼントがぎっしりと詰まっていた。
Eくんは嬉しそうに箱の中身を出しては確かめていた。
昇平はプレゼントに「くじ」を作って入れたらしい。「当たり」「はずれ」だけでなく「スペシャル当たり」とかいうのも作ったとか作らないとか。
「Eくん、くじを気に入るといいな」
朝、登校するとき、昇平がぽつりとそうつぶやいていた。
下級生を迎えて、昇平の心もまた成長しているらしい。
[04/04/16(金) 15:43] 学校