昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「お母さん、笑って」
最近、昇平は母に表情などを指定してくることがある、
「お母さん、笑って」「お母さん、嬉しそうな顔して」「お母さん、『すごいねー』って言って」
母は、そんなふうに他人の表情や感情にまで関わってこられるのは嫌なので、思い切り不機嫌な顔になって言い返している。
「お母さんは今、そういう気分じゃないんだから、そんなことできないよ」
今朝も昇平に言われた。
「お母さん、朝ごはんを食べ終わったら一緒に『かいけつゾロリ』のビデオを見ようね」
「うん」
「お母さん、嬉しそうに笑って」
「・・・お母さんは笑いたくないよ。人の顔つきにまでとやかく言わないの」
すると、昇平が、半ばあきれたような調子でこう言った。
「お母さんは、びっくりしない(感動しない、の意味)んだねぇ」
それを聞いて、思わず大笑いしてしまった。
母が自分と同じように大喜びしないのが不思議だったんだね。
「それは、大人と子どもの違いなんだよ。大人になるとね、子どもの頃みたいには、にこにこしたり大喜びして笑ったりはしなくなるものなの。でもね、だからといって、嬉しくないわけじゃないの。お母さんだって、『ゾロリ』を見るのは楽しみなんだよ」
と教えると、昇平は「ふーん」と言っていた。
本当にそのことばの意味を理解するまでには、もう少し時間がかかるだろうけどね・・・。
なんとなく面白いやりとりだった。
[04/06/06(日) 11:41] 日常