昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

眠い朝

ここ東北も、関東に続いて、昨日梅雨入りしたらしい。

梅雨空になると、朝が暗くなる。
そうすると、昇平の寝起きが悪くなる。
いつもと同じ時間に就寝しているのに、朝、いつもの時間に起きられない。
布団にくるまって熟睡中・・・。

カーテンを開けて部屋を明るくしてから、元気な声で呼びかけてみる。
「昇平くん、あさですよー! おはよー! 朝ですよー!」
トーンの高い、よく通る声で。イメージは人間目覚まし時計。(笑)
それでも目を覚まさないものだから、ふざけたフレーズを言う。
「返事がない! ただのしかばねらしい。(←ゲーム「ドラゴンク○スト」に出てくるフレーズ) お〜い、しかばね〜。目を覚ませ〜!」
昇平、目をつぶったまま、にやっと笑った。でも、起き出そうとはしない。
しからば。
「よーし、それじゃくすぐっちゃおう。こちょこちょこちょ・・・これでどうだー」

ふと思ったのだけれど、触覚過敏がある子どもだと、このくすぐり攻撃も使えないよねぇ。
ふざけたフレーズを言うのも、昇平は面白がるからOKだけど、逆に怒って不機嫌になっちゃう子もいるだろうし。
その子によって、起こし方は千差万別なんだろうなぁ。

くすぐって、くすぐって、ようやく起き出してとなりの部屋に移動した昇平。
でも、そのまままた、出勤時間を待っていた父の膝に頭を置いて、うとうとと・・・。
雨降りの暗い空、薄暗い部屋。いくら電気をつけても、やっぱり明るい朝のようには体が目覚めないらしい。

「ええい、もう。しかたないなー!」
母、昇平を父の膝から抱き上げ、ひっくり返してやった。
う・・・重いぞ。最近、昇平は本当に大きくなってきたからなぁ。抱き上げると、ずしっと来る。
「おいおい、大丈夫か?」
と心配する父。
これで腰を痛めたりしたら、笑い話にもならないよなー。(苦笑)
椅子に座って、膝の上に昇平の背中をのせ、そのまま頭を床にひっくり返してやった。
ブリッジの椅子を使ったバージョン、というところかな。時々遊びでやってやるポーズなのだけれど。
さすがの昇平も、これには「きゃー」と笑いながら悲鳴。
パジャマの間からおへそが覗くので、そこも「こちょこちょこちょ・・・」。
きゃーきゃー笑ううちに、昇平もやっと目が覚めたらしい。
「ありがとー」
などと言いながら、起きあがって着替えを始めた。


ところが、今朝はこれでもすまなかった。
やっぱり暗い。やっぱり眠い。
なかなか着替えが進まないので、特別に、スナック菓子を一つ、ぽんと口に入れてやった。
「はい。これでエネルギーが補充できるから、着替えが進むよ」
そう言いながら、もう一個、口の中にポン。

すると、ニコニコしながらそれを食べた昇平が言った。
「ぼく、もっと着替えをスピードアップしたいなぁ」

婉曲表現が苦手な母、一瞬考え込んでしまった。
「・・・それって、スナックがもっと欲しいってことだね? 高度な表現するようになったじゃない」
そう言いながら、もう一個だけ、スナック菓子を口に入れてやった。
昇平は満足して、今度は本格的に着替えを始めた。


朝の着替えに手こずった。
言ってしまえば、ただそれだけのことなのだけれど。
我が家の今朝は、こんな感じでした。(笑)

[04/06/08(火) 09:45] 日常

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