昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

「スター・ウォーズ展」を見に行く


日曜日、旦那が昼前に仕事から帰ってきたので(旦那はこのところずっと休日がない。もう何週間になったかなぁ〜)、福島県立美術館で開催中の「アート・オブ・スターウォーズ展」を親子3人で見に行った。
お兄ちゃんはこの日、地区中学生の卓球大会があったので、そちらへ。でも「どうせ行かないよ」と前々から言っていたので、別に残念そうでもなかった。福島美術館でやっているのはエピソード4〜6の映画撮影に使った大道具、小道具、模型やイメージイラストの展示。もう20年も昔の作品になってしまったし、今まで見る機会もなかったので、子どもたちは「スター・ウォーズ」を全然知らないのだ。
昇平も「ぼく行かない。お留守番してる」と言っていたが、展示物の中に戦闘機や宇宙船の模型があると聞くと「ぼくも一緒に行く!」と言い出した。
というわけで、旦那と私と昇平の3人で、車で美術館まで出かけていった。

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事前情報では、混雑するので車は美術館駐車場ではなく、一般の指定駐車場に停めるように、という話だったのだが、実際に行ってみたら、ちゃんと美術館駐車場に停めることができた。夏休みが終わって人出が落ち着いたからか、はたまた、予想より動員数が少なかったからか・・・。まあ、なんにしても、昇平を連れて長い距離を歩かずにすんだので助かった。

一番最初の展示室に入ると、全長2メートル以上もある巨大戦艦「スター・デストロイヤー」の模型がどどーんと飾られていた。
映画で見た戦艦が目の前にあるものだから、母は大興奮。昇平も、「すごいすごい!」と言いながら、展示ケースのまわりをぐるぐる回って眺めていた。
展示室では、スター・デストロイヤーが登場する場面のビデオも流していて、昇平は、それも大喜びで眺めていた。旦那も「スター・ウォーズ」は大好きなので、旦那らしく静かな態度で、じっくりと展示物を眺めて楽しんでいた。

昇平はやはり、宇宙船や戦闘機のたぐいの模型が気に入ったようで、ミレニアム・ファルコン号やXウィングファイター、Yウィングファイターなどを時間をかけて眺めていた。
母は映画で使われたコスチュームを見て、「大きいなぁ」と感嘆したり、「意外に小さいな」と感じたり、旦那は、敵の帝国軍の装甲服(白い鎧のようなもの)を見て、「すごく動きにくそうだなぁ」と感想を漏らしていた。(実際、映画の中でも帝国軍の兵士は、ぎくしゃくと、とても動きにくそうだった)
映画で見覚えのあるセットもたくさん展示してあった。でも、そのほとんどはパーツだけ。これを組み合わせて、あの巨大な映像を創ったのか、と思ったら、なんだか妙に感動してしまった。
今の時代はCGを使って、もっとリアルで精巧な特撮画面を作れるけれど、あの時代に、想像力と創造力を駆使して、現実には存在していない宇宙世界を作り上げたジョージ・ルーカス監督の力量を、改めて感じてしまった。
特撮の王道だよね。

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映画の中に登場する宇宙人たちの、奇妙な顔かたちのマスクが、たくさん並んでいる展示室もあった。ナメクジのような、不気味な姿の大商人ジャバ・ザ・ハットの人形もある。
すると、昇平は「ぼく、先に行って待ってるからね」と言って、たたたっと一人で先に展示室を走り抜けていった。展示物が気味悪かったのだ。
父と母は、じっくりそこを眺めてから先に進んだが、昇平はちゃんと次の展示室でスピーダーバイクの模型など眺めながら待っていた。
う〜ん、自分の苦手をちゃんと把握して、自分の判断で上手にそれを切り抜けましたか。成長したねぇ。

全体に、観客は多すぎず少なすぎずで、展示物が見やすかったのも良かった。昇平は、母や父のそばに来たり、一人で先に行ったり戻ったりしながら、いろいろな展示物を眺めて楽しんでいた。興奮しておしゃべりは多かったけれど、騒ぎすぎてまわりに大迷惑をかける、というほどでもなかった。
叱られたのは1度きり。宇宙船をよく見たくて昇平が展示ケースの台に上がっていたところを、会場係のお姉さんに「すみませんが・・・」と注意されただけだった。これは、「展示物に触れないでください」という注意書きに気がつかなかった母も悪かった。
昇平の身長では、船の上の方がよく見えないので、昇平は最初ぶつぶつ言っていたが、ルールはちゃんと納得したようで、あとは母に背負われて上から見ることで満足していた。
こういう場面で、自分の気持ちをコントロールできるようになったんだから、これまた成長したなぁ、と思った。

展示室を抜けると、スター・ウォーズグッズの即売コーナーがあった。
昇平はそこを行ったり来たりして、主人公が乗ったXウィングファイターと、敵役ダースベーダーが乗ったタイ・アドバンストファイターのレゴブロックを買って、大満足だった。(↑上の写真がそれ)
そこには、もっと高いおもちゃやグッズもいろいろあったのだが、それを欲しい、とは言い出さなかった。5万円以上もする精巧なライト・サーベルのレプリカを、垂涎で眺めていたのはこの母だった。だって、本当に好きだったんだもん。・・・もちろん、私は一家の主婦なので、本当に手を出したりはいたしませんが。(笑)

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帰り道、レンタルビデオ屋に寄って、さっそく「スター・ウォーズ・エピソード4」(一番最初に世に出た作品)を借りてきた。
ビデオ屋は本屋と一緒になっていて、どこかから、本を買いたくて駄々をこねる子どもを厳しくしかっているお母さんの声が響いてきた。
あ、まずい。昇平が一番苦手な声だ、と思って昇平を捜すと、昇平は迷惑そうに顔をしかめながらも、それを聞き流そうとしていた。
私の顔を見ると「どうしたの? (あのお母さんは)何で怒ってるの?」と状況を確認しようとしてきたので、「お母さんが子どもに、それは高くて買えないよ、と言っているみたいだね。大丈夫だよ」と教えると、それで納得して、あとはもう大丈夫だった。
そんな様子を見て、またまた母は感心してしまった。やっぱり、この子、かなり成長してきているんだ・・・と。

夜には家族4人で借りてきたビデオの上映会をした。
昔の作品だけあって、ストーリー展開が意外とスローテンポで、お兄ちゃんは早速飽きてしまったが、後半の戦闘シーンになると、けっこう面白そうに見ていた。
昇平は、途中怪物が出てくる場面でちょっと部屋から逃げ出したが、とうとう最後まで見て、主人公たちが敵を撃退してハッピーエンドになると、「やったやったー!」と喜んでいた。
展示会でセットや模型を見てきただけに、映画を見るのも楽しかったらしい。

というわけで、昨日は、親子共々楽しい経験をすることができた。
一番の理由は、昇平が落ち着いて見て回れるようになってきたからかもしれない。
今までは、こういう企画が近くであっても、「どうせ無理だから」とあきらめてきたけれど、これからは少しずつ参加できるようになるのかもしれないなぁ、と、そんなことも考えていた。

なんにしても・・・あー、楽しかった!

[04/09/13(月) 10:05] 日常

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