昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

保育園時代の連絡帳

今、とある必要性から、保育園時代の連絡帳を全部読み返しているところです。2年間、ほとんど毎日のようにつづったので、A6サイズの小さな大学ノート15冊分。読み返すのはかなり大変です。

でも、読みながら、改めて発見することがたくさんありました。
たとえば、昇平は初めて体験することには、どうしたらいいのか、どうやったらいいのか見通しが立たなくてパニックを起こしたりするけれど、二度、三度とその経験を重ねると、驚くくらいスムーズにそれに慣れていく、ということとか。
行事のたびに、上のステップに大きく駆け上っていって、新しいことができるようになったり、まわりに目がいくようになっていった、ということとか。
当時から、大泣きする子には過剰反応していて、泣いている子を叩いたり、まわりの子がいじめていると勘違いして攻撃したり、というトラブルも頻発していたけれど、「聴覚過敏」があるために、突然の激しい声や音にショックを受けてパニックになってしまうのだという特性が分かっていたら、もうちょっと上手に対応できていたかなぁ(家でも保育園でも)とか・・・。

そして、どのページにも、どのページにも、熱心に書き込まれているのは、担任の先生たちがこまめに見つけてくれた、昇平の「良かったところ」。
 昇ちゃんが、こんな素敵なことをしましたよ。
 こんな優しい行動をしてくれました。
 こんなことをやりました、じょうずですよね。
 こんなことができるようになりました。成長を感じています・・・
あれだけトラブル続発の毎日だったのに、私が全然めげなかったのは、この「昇平の良かったところを見つけてほめる」記録があったからなんだなぁ、としみじみ感じています。

非常に手がかかる子どもだったのに、「昇ちゃん」「昇ちゃん」と言って、かわいがってくださった園の先生方。
入園当初は排泄の習慣さえ満足についていなかったのを、時間をかけて、段階を踏んで訓練してくださって。
昇平が行事のたびに何かできるようになると、自分のことのように大喜びしてくれたっけ。担任だけでなく、他のクラスの先生たちまで、一緒になって昇平の成長を見守ってくれて喜んでくださって。

あの日々があったから、今の昇平がここにある。
改めてそれを感じて、なんだか胸がいっぱいになってしまいます。

15冊の連絡ノートは、昇平の基本。
園の先生たちと私と昇平とで、一緒にスクラムを組んで進んできた記録です。
私の一生の宝物です。

[04/09/17(金) 13:53] 療育 日常

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