昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

おまけ:デパケン減薬観察記録

これは、おまけの記録。

昇平はリタリンの他に、抗てんかん薬のデパケン(パルブロ酸ナトリウム)も1日600mgを朝晩に分けて服用しているが、実は12月中旬に、こちらの減薬も試してみていた。1週間ほど、服薬を朝だけにして夕食後の薬を休んでみたのだ。この間、リタリンは規定量通りに服用した。

デパケンはリタリンと違って効果が非常に穏やかで、正直、効いているのかどうかよく分からなかったので、一日2回を1回に減らしても大した違いはないだろう、と考えていた。
2,3日は特に変化はなかった。・・・が、3日が過ぎるあたりから、なんだか昇平の行動が落ちつかなくなってきた。
リタリンが不足したときとはまた違った変化だった。人の話をよく聞いていない。目移りする。突発的に何かを思いつく。何かをする予定でいたのに、ころりと忘れて別のことを始める。
行動がばらばらというか、まとまりがなくなっているというか・・・。なにかひとつのことを成し遂げるのに必要な、一貫した考え方ができなくなってしまっている。そういう印象だった。
学校では、前と比べて説明をよく聞いていないことが増えた、と連絡帳に書かれてきた。以前ここに載せた「相手の気持ちに気がつかない」トラブルも、実は、デパケン減薬期間中に起こっていた。

その後、デパケンを元の量に戻したら、相変わらず人の気持ちは読みにくいけれど、話をきちんと聞く態度が戻ってきた。友だちとの小トラブルはあっても、激しいトラブルは減ったように思う。行動にも、また一貫性が出てきた。
リタリンが不足すると多動・衝動性がひどくなる感じだったが、デパケンが不足した場合は衝動性と不注意がひどくなるという感じだ。

これの結果も、主治医と話し合った。
今の昇平は、これまでに経験・学習してきた内容を、自分なりに順序立てて、あるべき場所に整理する段階にきているらしい。その助けをするのはむしろデパケンのほうなので、こちらは減薬しないで、今まで通りの量が良いだろう、という結論になった。

デパケンはそのままになったけれど、リタリンは減量できるか?
3/4量に減らして観察しているけれど、昇平は今のところ安定した状態が続いている。

[05/01/05(水) 15:34] 病院 薬 日常

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