昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

冬休み中の学習

昇平はこの冬休み、かなり規則正しい生活を送ることができた。
一番よくがんばったのが、冬休みの勉強。今年は母に言われなくても、自分から時間を見計らって「ぼく、勉強するよ」と宣言して、課題に取り組んでいた。
まあ、たまには「今日はくたびれたから、勉強をお休みする」なんて日もあったけれど。本当に疲れている時には課題の量をほんの少しにしたし、怠け心が頭をもたげているな、と思える時には「いいえ、ちゃんとやります」と言ってやったら、学習習慣は崩れなかった。

この冬休みに工夫したのは、課題のセットのしかた。
1日にやる課題を連絡袋の中に順番に入れ、最後にクレヨンしんちゃんの下敷きも入れておき、終わった課題を下敷きの後ろ側に入れていくように教えたのだ。まあ、典型的なTEACCHのやり方だけれど。
学校からは漢字や算数のプリント、歯みがきカード、生活記録表(一行日記)、音読、なわとびの練習などが宿題として出されていたので、まず一日の課題として無理のない分量に振り分けて、プリントには学習する月日を書き込んだ。一枚全部では分量が多いと思える時には、プリントをいくつかのブロックに分けて、それぞれに学習日を書き込んでおいた。
そこに加えて『チャレンジ』を1単元。本当は宿題もチャレンジもでは大変だろうから、当面チャレンジはお休みにさせようかと思ったのだが、付録の学習タイマーに栗の木を育てるゲーム(?)がついていて、「やらないのは絶対にイヤだ! 栗の木が枯れちゃうから」と昇平が言うので、本人の言うとおりやらせておいた。結果としては、チャレンジもあまり負担にならずに取り組めていたようだ。
家庭学習の開始時間は、一応、9時からということにしておいた。昇平は決まり事をちゃんと守りたいタイプなので、パソコンやゲームに夢中になっていても、適当なところで切り上げて「ぼく、勉強やるよ」と立ち上がっていたから、偉い。
下敷きが出てくるまでやれば学習が終わり、と見通しがはっきりしているのも、自主学習しやすくて良かったらしい。母の助けをほとんど借りることなく学習を終え、音読した教科書には自分から読んだ場所に音読カードをはさんでおく、という工夫も見せていた。(いや、普通これくらい思いついて当たり前なんだけれど、昇平の場合は、よくぞ思いつきましたということで・・・)
なわとびは苦手で、「今日はお休み」という日が一番多かった課題だけれど、うまく飛べなくてかんしゃくを起こしながらも、なんとか最後まで続けていた。

昇平はADHDを持っているので、自分の行動や感情をコントロールするのが難しい場面もあるのだけれど、一方で見通しのある決まり事はきちんと守りたいきまじめさも併せ持っている。昇平の自閉的な部分と言えるのかもしれないが、最近、そのきまじめさで、自分のコントロール系の弱さを補っている印象がある。根気よく取り組むのはあまり得意なことではないのだけれど、でも、決まっていることならちゃんとやる、という感じだ。冬休みのお手伝いの布団敷きも、声をかければ文句も言わずにやってくれていた。
一方、自閉的な「かたくなさ」は、適当にADHDで緩和されている気がする。新しいことはドキドキして不安だけれど、でも、ADHDっ子らしく、わくわくと楽しみでもある。変化や非日常にもまあまあ対応できるのは、ADHD的な部分がフォローしているからかもしれない。
複数の障害特徴があると言うことは、困難を大きくする部分もあるかもしれないけれど、こんなふうに、うまく補い合う場合もあるのかも、などと最近感じている。

さて、明日からいよいよ新学期。
昨夜はちょっと体調を崩していたけれど、今朝にはもう落ちついたから、明日は学校に行けるだろう。
今年も良い年になりますように・・・!

冬休みの宿題で一番の難関の「書き初め」は、冬休み前に森村先生が指導して、すでに書き上げてある。これを家庭でやらなくてすむことは、本当に、ほんとうにありがたい!! >習字は大の苦手な母

[05/01/10(月) 09:23] 日常 療育

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