昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

吹雪の中のお迎え

今日は午後から所用で福島市まで出かけたが、帰り道が猛吹雪になって、渋滞に巻き込まれてしまった。
視界は悪いし、道路は圧雪でつるつる、道路のセンターラインも表示も全然見えない。市内を抜けてやっと吹雪がおさまってきたと思ったら、今度は道路がアイスバーン。まるでスケートリンクの上を走っているような状態で、ブレーキを踏むにも神経を使った。交差点では、黄色信号でいきなり停止した車に危なく追突しそうになったし・・・。(凍った道で急に停まるんじゃなーい!! あと50センチでぶつかるところだったぞ!)

そんなわけだから、昇平を学童に迎えに行くのが大幅に遅くなってしまった。途中で電話をかけようにも、運転中の携帯電話の使用は禁止。いや、たとえ使って良かったとしても、一瞬の気のゆるみがスリップにつながる状況だから、とても使えなかったと思うけれど。やっと安全な場所に車を入れて、学童に電話を入れたのは、もう夕方5時半に近い頃だった。道路の状態がとても悪くて渋滞しているので到着は6時頃になると思う、と言っておいた。いつもなら、とっくに迎えに行く時間なので、昇平はさぞ気をもんで不安になっているだろうなぁ、と思った。
ところが、そこから先も道路はまだまだアイスバーン。どの車ものろのろ運転で、学童にようやく到着した時には予定時間の6時も少し過ぎてしまっていた。
焦って建物に駆け込むと、昇平はお友だちと一緒にブロック遊びをしていた。母を見て近づいてきたので、「遅くなってごめんねー。心配したでしょう」と言うと、担当の鴨原先生が「6時になると電話をいただいていたので、6時過ぎたら少し心配そうな顔になったんですが、『道路が凍っているからもう少し時間がかかるかもしれないよ。今頃お母さんはきっと、昇平くんが心配しているだろうなー、って思いながら運転しているよ』と声をかけたら、それで落ちついて待っていることができました」と教えてくださった。実際、昇平は落ちついた表情をしていて、すっと帰り支度を始めていた。
ああ、よかった! 昇平に対して、適切な対応をしてもらえたことを、心からありがたく思った。

帰りの車の中で、昇平に、吹雪やアイスバーンのことを教えた。
こちらの道路には雪がとても少なかったので「学校から学童に行くまでの間は雪が降った?」と聞くと、「ぼーぜん(茫然)とするくらい(降ったよ)!」という答え。ちょうど下校の頃にはこちらも吹雪だったらしい。
「福島はもっと吹雪だったよ」と教えると、「どのくらい?」と昇平。そこで「ぼーぜん×10倍くらい!」と教えると、昇平は「うひゃ〜!」と声を上げてから「お疲れ様でした」と言ってくれた。
おおっ、母をいたわってくれるの? う、嬉しいよぉ〜!
家に帰ってからも、昇平は夕食のみそ汁作りを手伝ったり、「お疲れ様のプレゼント」と言って、自分のおもちゃを持ってきてくれたりした。母が吹雪の中を必死で帰ってきたことを、ちゃんと分かってくれていたらしい。おかげで母は運転の疲れも吹っ飛んでしまった。


この分だと、明日の朝も道路はつるつるのままだろう。
また気をつけて運転しなくちゃなぁ。

[05/01/12(水) 23:54] 日常

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