昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

ゆめがおかの性教育準備

先日の授業参観の後の懇談会で、子どもたちの性教育の話題になった。
森村学級の子どもたちも、もうじき全員が高学年になる。しかも、4人とも男の子。女の子のそばにいたがったり、かわいい女の子の絵や写真を楽しむ様子が見られたり、体にも少しずつ変化が表れてきたり。少しずつ、大人になっていくための心と体の準備が始まっているのが見えてきているのだが、ただでさえ説明の難しい子どもたちに、どうやって性教育を進めていったらよいのだろう、と母親達は皆、それぞれに頭を悩ませていたのだった。
通常は友だち同士の会話やテレビや漫画などから自然と理解していくことも、彼らにはなかなか分からないことが多い。理解できても部分的だったり、抽象的な話では分からなかったりするので、具体的に話を進めなくてはならないのだが、なにしろ、こちらは女。どこをどう説明していいのかも、よく分からない。そこで森村先生の出番となった。
以下は、森村先生の月曜日の連絡帳から。

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今日の一校時、西尾先生もFちゃん(最近、森村学級に通級に来るようになった女の子)もいなかったので、性教育とまではいきませんが、それに関する指導をしました。
男の子達はみんなFちゃんが気になっていて、なんとか仲良くしたいと考えているところだったので、導入として、Fちゃんと仲良しになるにはどうしたらいいか・・・からスタートしました。

まず、女の子を好きになったり、そばにいたいという気持ちは、大人になるためには当然であることを話し、次に、「そばにいて欲しい」「仲よしでいて欲しい」女の子をいやな気持ちにしないように、具体的に何をしてはいけないのか話し合いました。子どもたちからは、「体にさわらない」「(服の中やスカートを)のぞかない」「エッチな話をしない」など、次から次へと出てきました。その中で、「おちんちんを見せない」「いじらない」も自然に出てきました。
「おちんちん」に関すること以外は、女→男もいやなこと、逆に「おちんちん」は男の方がなんとかしなくてはいけないことなので、後半は、そのことを中心に話しました。
「おちんちんがモゾモゾするときって?」ときくと、昇平くんから「おしっこがしたくなったとき、気になってさわっていると、大きくなっている」と意見が出ました。そのままさわっていると、先ほどの「してはいけないこと」になるので、、「すぐトイレにいく」のがよいと話しました。
他の子からは「なにかどきどきして、さわっているとかたくなる」という意見が出ました。そこで私からは「心の中でドキドキしたりすると、それを教えてくれる時もあるんだね」と話しました。でも、その時もいじっていると、先ほどの女の子の前でしてはいけないことになるので、やめるように話しました。具体的には「何か違うことを考えると、そわそわもぞもぞがなくなることが多い」ことを話しました。

今回の指導で驚かされたのは、子ども達なりに、何が女の子に不快感を与えるのかつかんでいることです。体の変化、心の変化には4人の中でも大きな差があると思われるので、「女の子がいやがること」から性教育に関わる内容にふれられればと思います。

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性教育って、なんだろう、と改めて思った。
性犯罪に関するニュースも日々飛び交い、親としては不安が尽きない時代だけれど。
性に関して一番大事なのは、自分自身と相手を大切にすることを学ぶことなんだな・・・とこれを読んで感じてしまった。

自分が大事だから、相手が大事だから、だから、正しいあり方を学ぶ。自分のためと相手のために。
世界中には男と女しかいない。
似ているところもあれば、永遠に違っているところもある、二つの種族。
男と女が仲良く生きていくために、正しい知識をきちんと身につけていきたいよね・・・。

[05/03/02(水) 14:55] 学校 療育

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