昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
不安と人形・2−強迫神経症?
学校や学童では特に変わりはないけれど、家に帰ってくると「ウルトラマン人形」を怖がる昇平。
人形を倉に片づけての様子を、昨日からずっと観察しているのだけれど・・・
朝起きた時、開口一番言ったことばが「ウルトラマン人形は、倉にしまっちゃったんだよね?」。
うーん。本当に、頭の中がそれでいっぱい、という感じだ。
まだ人形を片づけない頃は、「ウルトラマンのことは忘れて」「ウルトラマンのことは話さないで」と懇願していた。でも、ウルトラマンのウの字も考えていない母にそれを言うものだから、「そう言われると逆に思い出しちゃうよ。言わないでおきなさい」と言ったら、自分で考えたらしく、「ぼくがウルトラマンの話をしそうになったら、『言わないで』って言って」と言うようになってきた。
人形を片づけてからも、やっぱり頻繁に人形の話をするので、そのたびに「そのことは言わないんだよね」と確認すると、ウルトラマン、ウルトラマン、と不安が止まらなくなる。そこで、昇平の言うとおり「それは言わないで」と言ってみたら、「はい、わかりました」と言って止まった。うぅーむ。
実は、今朝から何分おきくらいにウルトラマンというのか時計を見ているのだが、ほぼ5分おきに確認してきている。
「おかあさん、ウルトラマン・・・」
「言わないで」
「ウルトラマン・・・」
「言わないでね」
「はい。あのね、このゲームはね――」
2度ほど「言わないで」をくり返してもらうと、そこで止まって、頭を切り換えることができるらしい。でも、5分(ときには2,3分)経つと、また思い出して不安になるらしく、「お母さん、ウルトラマン・・・」と母を振り向いてくる。母と視線を合わせて「言わないで」と言ってもらうのも、かなり大事らしい。視線が合わない状態だと、なかなか「ウルトラマン」が止まらない。
時々、マスクを3枚くらい重ねて口にかけたりもしている。ウルトラマン人形の話をしてしまわないように、という自分なりの工夫らしい。
昇平の場合、今までここまでのこだわりというか、強迫神経的な状態になったことはなかったのだけれど、まあ、そういうこともあるかなぁ、という感じで眺めている。
人形を倉に片づけてからは、特定の攻略本(昇平的に怖い絵が載っている)も家の押入から倉に移して欲しい、と言いだしている。やっぱり、ウルトラマン人形そのものが問題なのではなく、そういう精神状態のところにウルトラマン人形がはまった感じだ。ウルトラマン人形が完全になくなったら、絶対に別の物に対象がスライドするだろう。
昨日も書いたとおり、運動会という大きなイベントが1週間後に控えているので、当日までとその後の様子を見て、対応を考えていこうと思っている。
ホントに、デリケートな昇平くん。君がこの世界で生きていくってことは、なかなか大変なことが多いんだよねぇ。
ま、がんばれ。お母さんがついてるからね。
[05/05/15(日) 09:45] 学校 病院