昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

不安と人形・9−笑い

5月19日(木) 記録者:ドウ子

2,3時間目頃、少し「泥棒は警察でごはん食べてるかなぁ・・・」「どろ、いや、言いません」(口を押さえる)が続きましたが、4校時、運動会の招待状を作りながら2人でやりとりしているうちに、「泥棒が警察でおならをプゥ〜」など、モードが怪しくなってきて、「上品なお姉さん、そんな下ネタ言わないで」と私が昇平くんに言われ、ゲラゲラ笑っているうちにまったく言わなくなりました。
小さな声で耳元に「泥棒は・・・」という時は、多少うつろな感じがし、ふざけたいたずらっ子の顔で「警察でプゥ〜」と寄ってくる時は、目がキラッとしています。
昼休みは、「外、行ってきま〜す」と元気な声で出て行き、いつもの昇平くんでした。

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5月19日(木) 記録者:母

「泥棒はごはん・・・」はみごとに「ボルン署長と泥棒がおならプゥ〜」に置き換わっていました。途中まで言いかけては「おならプゥ〜」に自分で変えて笑顔でいました。
が、今度は学童で読んだマンガ「ワンピース」の○巻の顔が怖いといいだし、同じ本が兄の本棚にもあるので、その本を倉に片づけたい、といいだしています。モグラ叩きのように、次々と対象が変わりますね・・・。
ただ、「おならプゥ〜」も「ワンピース○巻」も、回数はとても少なくなっていて、学童に迎えに行った時と、夜寝る前のお風呂に入る時間に集中していました。それ以外の時間帯はほとんど口にせず、4コママンガを読んでは、それが面白いと大笑いしたりしていました。

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ひとつの不安がおさまると、また次の不安と、モグラ叩きが続いている。
でも、そもそも一番のプレッシャーの原因は運動会なのだから、それが終わるまでは同じことばをくり返す不安定も続いて当然。まあ、しょうがないよねぇ、という感じで見ている。全体的には同じことばの繰り返しはとても少なくなってきて、表情が明るくなってきているので、自分なりにプレッシャーを処理する方法を見つけ始めたのかもしれない。
そういえば、今朝は「ワンピースの○巻」はたった3回しか口にしなかった。3回目は学校に着いてから言ったが、「○巻の××の顔を思い出したら、『情けない顔〜』って笑うことにするよ」と言っていた。笑うと気持ちが楽になるのを感じているのかもしれない。妙にテンションが高い馬鹿笑いをしていることもある。でも、笑うのは本当にいいんだよね。笑う門には福来たる、じゃないけれど、笑いが心を元気にしてくれるのは本当だから。

今日は青空、一面がまぶしい。昇平もはずむような足取りで教室に向かっていた。
プレッシャーを感じていたって、少し疲れを感じていたって、自分でそれを何とかはねのけようと努力しながら、「がんばるぞ」と言っている昇平。
何だか、今年の運動会は、またひとつ違った君の成長を見せてもらっている気がするよ。

[05/05/20(金) 09:20] 学校 日常

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