昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

移動博物館


今、我が町の町民美術館には「みる・さわる 世界の化石」という移動博物館がやってきている。会津若松にある県立博物館の移動展で、本物の化石を見て、さわることができる。恐竜、アンモナイト、三葉虫、ベレムナイト、そして、ここ梁川町で発掘された水棲哺乳類「パレオパラドキシア」の化石と骨格復元模型・・・他にも本当にいろいろ展示されている。
入場無料と言うことなので、最初昇平は学童の先生やお友だちと見に行った。それがとても面白かったようで、帰って来るなり「お母さんたちも一緒に見に行こう!」と誘われ、次の日曜日には親子3人で見に行った。さらに、その週の木曜日には、学校の生活科単元として、ゆめがおか学級のメンバーでも行った。
さすがに3度目では昇平も飽きてしまうのでは? という心配とは裏腹に、その3度目の見学を、昇平は一番満喫してきた。というのも、博物館の係員の方が来て展示物の解説をしてくれたからだ。
そのときの見学の様子を、まず連絡帳からご紹介。

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 7月14日(木)   記録者:ドウ子

移動博物館では、4〜5人の係員(学芸員の方)にゆめがおかの子どもたちだけの見学だったので、昇平くんは下水処理場見学の時と同様、係員の方1人1人に「○○先生・・・」と話しかけ、係員の方が紙にメモをしながら説明するほどつっこんだ質問をしていました。
サメの歯の化石を指さして「なかなかきれいなサメの歯ですねぇ。」など大人っぽい口調で話したり、円形の貝の化石を「お金みたい・・・」とつぶやいて、「今、言った人、だれ!? その通りなんだよ!!」とびっくりされたり・・・。
昇平パワー全開で、充実した見学をしてきたようです。(3回目の見学と知り、係員の方も感激していました。)

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さらに、昇平は係員さんに書いていただいたメモも持ち帰ってきた。どうやら生命の進化について解説してもらった様子。アメーバのような単細胞生物から多細胞生物になり(このあたりの化石も展示されていて、顕微鏡でのぞけるようになっていた)、クラゲなどの生物から、魚、両生類、は虫類や鳥類、哺乳類・・・と進化していく、あの過程が絵と文字でメモに残っていた。そういえば1年ほど前、やはり生命の進化に昇平が興味を持ったので、しばらくその手の話をしていたことがあったけれど、実物の化石を見て、解説を聞いて、改めてそういう「命の進化」を実感したのだろう。どうやら、本当に大興奮の見学だったらしい。

翌日、ドウ子先生や西尾先生からもそのときの子どもたちの様子を直接聞いたが、昇平と、やはりこういうことにとても興味のあるD君とで、係員の方たちに質問のし通しだったのだという。
昇平が貝の化石に「お金みたい」と鋭い推察を示したのは連絡帳にもあるが、D君はD君で、パレオパラドキシアの復元骨格を見ながら、
「これの天敵はなんだったんでしょうねぇ?」(彼もまた、よく大人びた口調で話す。)
「サメかなぁ」と係員さんが答えてくれると
「でも、パレオパラドキシアはこんなに大きいんですから、それを食べられるサメは、きっとすごく大きなサメですよね」とD君。
すっ、鋭いーーー!!
ゆめがおかの子どもたちは、確かに落ちつきがなかったり、気が散りやすかったりするけれど、興味を持ったものへの集中度は人一倍だし、着眼点も良いのだ。

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それにしても、ゆめがおかで行った時間帯は、他のクラスの見学がなかったので、学級の子どもたち5人で係員さんたちを独占状態。ほとんど一対一対応で、どんな小さなつぶやきや疑問にも解説してもらっていたらしい。
昇平は係員さんの名前や顔を覚えるのが苦手なものだから、聞きたいことがあると、そばの係員さんの腕をすっと取って「ねえねえ、先生の名前は?」「○○だよ」と答えてもらうと、「○○先生、これは××ですかー?」と聞いて回っていたらしい。これまた、うまいやり方だ。
きっと、本当に楽しかっただろうなぁ。興味深くて、面白かっただろうなぁ。やはりこういうものにすごく興味のある母としては、うらやましくてしかたない。う〜ん、いいなぁ〜。母も一緒にそばで話を聞きたかったぞ〜。(結局これが本音。)

まあ、とにかく、素敵な体験ができて本当によかったね。
係員の皆様、本当にありがとうございました。

写真は係員さんに書いてもらったメモを見ながら解説を聞いている昇平。後ろ姿で写っているのがD君。
係員さん、なんだかとても楽しそう。(笑)

[05/07/18(月) 14:08] 学校

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