昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

1学期の通信簿

ゆめがおかの通信簿は評定がない。書かれてくるのは、取り組んでいる教科や活動に関する本人の様子と、それに対する先生の評価。だから、細かい文字でびっしり書かれてくるのが、昇平の通信簿。
必ず前向きに、少しでも良いところを見つけて評価していくれるのだけれど、それにしても今学期はよくがんばっていたらしい。こんな内容だった。


◎学習の様子

【国語】
 物語・説明文ともに長い文章も最後まで読み通し、内容も正しく理解することができました。漢字の練習では、「止め」「はね」や画の長さなど、細かい所にも気を配って書こうとするようになりました。

【算数】
 どの単元へも意欲的に取り組み、計算問題はほとんど正解で「すらすらテスト」(注:1学期のまとめテスト)も合格しました。文章題へもよく読んで取り組み、式の立て方や答えの単位もきちんとしています。ノートもマス目を意識し、丁寧に書けました。

【音楽】
 「いろんな木の実」のリズム伴奏作りでは、クラベスの担当になり、グループで作ったリズムをたたけるよう一生懸命練習をしました。

【図画・工作】
 学習のめあてがわかると、自分なりにイメージを持ち、作品作りに熱中していました。アイディアが次々に浮かび、細かい作業も器用にこなしています。

【体育】
 水泳練習では、練習の成果を教師に報告しながらビート板でのバタ足をがんばりました。ハンドベースボールでは友だちにルールを教えてもらいながら楽しみました。

【理科】
 電気の働きに興味を持ち、電池のつなぎ方を理解してモーターカーを走らせることができました。単元テストでも問題文を正しく読み、取り組んでいます。

【日常生活の指導】
 給食では、苦手な食べ物の時には食べる量を毎回約束することにより、残さないようがんばりました。化学年の友だちの手本となるよう食べようという意識も見られます。

【生活単元学習】
 「進級おめでとう会」や「カレーパーティー」へは、会が楽しく進行するよう自分のアイディアを友だちに伝えながら取り組みました。出し物のハンドベルにも集中して演奏できました。


◎総合的な学習の時間の様子
 身の回りの自然観察や生き物の飼育では、自分がやってみたいことを図書室で調べたり、実際にやってみたりして、体験しながら学習することができました。


◎特別活動の様子
 新しく経験したクラブ活動へもスムーズに参加し、自分から移動するなど主体的に取り組んでいます。運動会では自分なりのめあてを持ってがんばりました。


◎生活の状況
 学級の友だちに、自分から遊びを誘ったり、協力学級の友だちと一緒に下校しようとしたりして、周りの人と関わる楽しさに気づいてきています。上手な関わりができるよう支援していきたいと思います。


◎協力学級の先生から
 グループ活動では、わからないことがあると近くの友だちに聞こうとする姿が見られ、集団で学習するルールを身につけてきています。


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この通信簿を家族に見せたところ、おじーちゃんも、おばーちゃんも、お父さんも、「昇平くん、よくがんばったね」とほめてくれた。
「うん!」と誇らしそうな顔をしていた昇平だった。

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終業式の日の夜、この通信簿を間に旦那と話した。本当に昇平はよくがんばったよね。4年生になって、やっぱりいろいろな面で大きく伸びてきているよね。友だちとの関わりも、やっぱりすごく増えているんだよ・・・。
いろいろ話しているうちに、昇平をゆめがおかに入学させると決めたときのことを思い出した。
地元の小学校の普通学級に通わせるか、それとも隣の学区の小学校の特殊学級に通わせるか。この子を地域の中で育てていきたいという想いと、この子に合った学習・生活環境を優先した方が良いという判断の間で迷って、結局後者を取った。
確かに、今も地元の子どもたちとの交流はとても少ないけれど、その代わり、保育園で一緒だったお友だちの半数とは、今の小学校で一緒になった。その子どもたちを基盤にして、昇平の交友関係が広がっていった。去年は年度途中で学童を変えたけれど、そのおかげで今度は毎日学童を利用できるようになり、理解の深い指導員にも巡り会えて、またぐっと子ども同士の交流体験が増えてきた。
>協力学級の友だちと一緒に下校しようとしたりして、周りの人と関わる楽しさに気づいてきています。
という評価には、そういう背景がある。

生活が安定しているから、勉強にも身が入る。だって、余裕があるから。
そして、今、かねてからの課題だった交友関係に関しても、大きな成長を見せている。
もちろん、今までまともに人と関わった経験がほとんどなかった子どもだから、その分トラブルはいろいろ発生するけれど、それを恐れて外に出さなかったら、昇平は一生友だちと関わることを覚えられなくなる。そうではなく、トラブルを通じて学びながら、「トラブルを起こさないで仲良くするにはどうしたらいいんだろう?」と考えていくのが大事なのだろう。そんな昇平の成長と課題をしっかり把握してくれている先生方に恵まれていることを、心から感謝している。

「入学の時、昇平をゆめがおかに行かせるって決めて、やっぱり良かったよね」
と旦那に話しかけると、旦那が即答した。
「そりゃそうだよ」
1人1人の成長と課題を見つめ、しっかり個性に合わせて指導してくれるゆめがおか学級。
このクラスが、私たちは本当に大好きだ。

[05/07/24(日) 06:06] 学校

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